英国版「いま買っておくべき中古車」2019年9月編 MG FやカローラFX
公開 : 2019.09.01 22:50 更新 : 2021.01.28 16:58
V6+MTのミニバン
ルノー・アヴァンタイム3.0プリヴィレッジ:4250ポンド(約55万円)
「この色で右ハンドルのアヴァンタイムはこれ1台だけ!」と広告にはある。ワンタッチ開閉ウインドウやサンルーフを装備し、3.0L V6エンジンにはマニュアル・ギアボックスが組み合わされている。2003年式で走行距離は16万kmを超えているが、定期的に整備を受けているという。
かつてのフラッグシップサルーン
アウディV8クワトロ:1万ポンド(約130万円)
1988年から93年に製造されていたアウディV8は、車名が表すとおり、アウディ初のV型8気筒搭載車であり、A8の前身に当たる。初期型は排気量が3.6Lだったが、この1993年式の後期型では4.2Lに拡大されている。ボディには亜鉛メッキが施されているので、写真で見られる輝きはまやかしではないはず。
値上がり傾向にある日本製ホットハッチ
トヨタ・カローラGTI 16バルブ:5250ポンド(約68万円)
日本では「FX」の名前で売られていたカローラのハッチバック。1987年から92年に生産されたこのホットハッチは、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIやプジョー205GTiといったライバルと比べても、好ましいクルマだった。写真の車両は1989年式で走行距離は約16万km。2年前であれば、半値で買えた。錆によってスクラップにされるクルマが多く、現存する個体は値段が上がっているのだ。
オークションで見つけた掘り出し物
アウディ80 2.6カブリオレ:3410ポンド(約44万円)
アン王女がシミターに乗っていることは誰もが知っているように、彼女の義理の姉にあたるダイアナ妃がアウディ80カブリオレに乗っていたことも有名だ。ダイアナ妃の愛車は1994年式の2.3Lだったが、われわれはオークションで1996年式の2.6Lモデルを見つけた。よりパワフルなエンジンを搭載しているものの、ボディカラーはまったく同じに見える。手動開閉式ルーフと、ハイトの高いタイヤが時代を感じさせるが、きっと乗り心地は快適だろう。整備記録が付属しており、2017年にはタイミングベルトも交換されている。3410ポンドで落札した人物は、良い買い物をしたのではないだろうか。
未来のクラシック
フォード・フィエスタST200:1万3750ポンド(約180万円)
フォードのスポーツ・モデルには常に根強い支持者がいる。既に先代モデルとなったフィエスタSTも、これから何年か経った後も人気が衰えることはないだろう。しかし、中でも特別な限定モデルはさらに人気が高くなるはずだ。注目しておくべきクルマとして、われわれが最高出力200ps(オーバーブースト時は218ps)のフィエスタST200を取り上げたのは、それが理由だ。引き上げられたパワーに加え、ST200は最終ギア比が低められているため、加速性能が向上している。われわれが見つけた2017年登録のST200は、最高距離2万4000kmほどで価格は1万3750ポンド(約180万円)。標準モデルのST-2より2000ポンド(約26万円)も高い。ううっ。