ポルシェ初のEV タイカン発表 テスラ・モデルSなどに対抗
公開 : 2019.09.05 01:10 更新 : 2021.02.10 17:27
Q&A ロバート・マイヤー モデルディレクター
—-タイカン・プロジェクトを総評すると?
「わたしはこのクルマの開発に4年前から着手しましたが、その指示は次世代のポルシェを作れというだけでした。EVとして一切の妥協はしていません。ポルシェに求められるすべての価値を兼ね備えています」
—-最大の難関は?
「解決しなければならない矛盾は数多くありました。ポルシェの持つ古典的価値と、革新性の対立はその最たるものです。ハイパフォーマンスでありながら機能的で、社会的にも受け入れられるものでなければなりません」
—-一番のお気に入りは?
「いくつもありますが、低い傾斜したボンネットですかね。これはフロントにエンジンがないからこそ実現できる、ポルシェのスポーツカーの象徴です。そして空力性能も満足しています。0.22というポルシェ車の中でも最良のCd値を実現するため、格納式ドアハンドルやアクティブ式クーリングフラップなどを採用しています」
「そして、このパフォーマンスの再現性も誇りです。一度きりのスリルを味わうのではなく、繰り返し楽しめるのです。これはライバルとの大きな違いでしょう」
—-タイカンのバリエーションは増える?
「現時点では2グレードのみですが、今後より大きなスペースを持つタイカン・クロス・ツーリスモが追加されます。その後も多数の可能性が考えられるでしょう」