独断と偏見で選ぶ 英国版AUTOCARお気に入り50台 26〜15位
公開 : 2019.09.08 05:50
19位:フォード・フォーカス
高い人気でひとびとを魅了するファミリーハッチが多くのブランドから登場していた日々はいまや過去のものかも知れないが、新型プラットフォームと見事なダイナミクス性能を与えられたこのクルマのお陰で、フォーカスが最高のファミリーハッチだと評価されていた1990年代後半を懐かしむ必要はなさそうだ。昨年登場したばかりの最新のフォーカスは、ふたたび最高の評価を獲得している。
先代よりも見事なパッケージと充実した装備を誇るこの5代目フォーカスは、活発なエンジンと滑らかで引き締まったシャシー、そして切れ味鋭いステアリングによって、かつての魔法を再現することにも成功している。
18位:アストン マーティンDB11 AMR
12気筒エンジンを積んだDB11が欲しい? だとしても決して非難したりはしないだろう。
だが、いまやアストンからはV8エンジンを積んだDB11をベースに、サスペンションとステアリングに手を加えたこのDB11 AMRが登場しており、このクルマは最高のV8エンジンを積んだ最高のDB11だと言える。
639psを発揮するこのエンジンはまさに夢のV8であり、その乗り心地はオリジナルのV12モデルよりもしなやかだが、そのボディコントロールはさらに引き締まったものとなっている。
17位:ボルボXC40
プレミアムブランド発のコンパクトSUVが溢れるいま、英国の路上でこうしたモデルはありきたりな存在だが、このクルマは違う。
ボルボが誇る塊感ある魅力的なデザインを纏ったXC40は登場から2年を迎えようとしているが、依然としてこれまで同様のフレッシュさを維持することに成功している。
SUVらしい高く座らせるドライビングポジションと、小さく感じるボディを組み合わせたこのクルマのキャビンは、広々として非常に居心地の良い場所であるとともに、ドライビングにも最適な空間となっている。
16位:フォルクスワーゲン・ゴルフ(GTIとRも含む)
年末の登場が予想されている次の8代目で、ゴルフは50周年を迎えることになるが、驚くべきことに、このクルマはつねにフォルクスワーゲンのベストセラーカーであり続けている。
現行モデルはコンパクトなボディサイズながら、その広々としたキャビンは、洗練と高級感を感じさせ、次期モデルの登場が近いにもかかわらず、依然としてクラスと時代を超越した存在となっている。
GTIと四輪駆動のRの双方が素晴らしいモデルだ。
15位:ジャガーIペース
それまでのデザイン哲学を打ち壊し、新たな開発プロセスを採用するなど、ブランド初のEVで大胆な挑戦を行ったとき、ジャガーは苦境に喘いでいた。
こうして登場したIペースは、ほとんどの電動SUVのライバルを打ち負かしただけでなく、依然としてそうしたモデルを保守的でつまらない存在にしている。
ドライバーアピールの面でも本物のジャガーであり、そのキャビンは先進的で未来を感じさせてくれる。
まさに傑作と呼ぶべきモデルだ。
(14〜6位へつづく)