フォルクスワーゲン・バギーUp!
公開 : 2013.07.02 18:00 更新 : 2017.06.01 02:16
フォルクスワーゲン・バギーUp!が、数週間前にアメリカでのパテントを獲得した。そのパテントは今年6月から14年間保持される。このバギーUp!は、2011年のフランクフルト・モーターショーでレビューされて5ヶ月後の、2012年3月にプロトタイプが製作されたものである。
デザインは、VWデザインの総合ヘッドであるクラウス・ビショーフと、ベルリンのVWアドバンスド・デザイン・スタジオのピーター・ウーダと、ソロベン・コッホによるものだ。
バギーUp!は、1960年代にアメリカの西海岸でポピュラーになったビーチバギーの再来だ。そのオリジナル・モデルは、ブルース・メイヤーズによってもたらされたもので、フォルクスワーゲン・ビートルのフラット4エンジンを積むフロアパンに、ファイバーグラス製のボディを被せたものである。
フォルクスワーゲンは、1960年代、アメリカ市場向けにビーチバギーとキャンパー、カルマンギアで新しいライフスタイルを提唱した。このビーチバギーは地元の小さなメーカーで造られたモデルだが、ブランドを訴求するのに重要な役割を果たしたといってよいだろう。
フォルクスワーゲンは、この20年以上活気のないアメリカ市場を再びバギーUp!で活性化しようと目論んでいる。フォルクスワーゲンのペンシルバニア工場は、ゴルフとジェッタを製作していたが、1988年に閉鎖されたという経緯がある。フォルクスワーゲンは、既にバギーUp!が市場で受け入れられるかどうかの調査に入っているという。
このUp!の基本構造にファイバーグラス製のボディ・パネルを組み合わせたバギーUp!は、生産されるとしてもそのボリュームは少ないと考えられる。