長距離出張も快適 スコダ・スパーブ2.0 TDIエボ 試乗 MQBプラットフォーム採用
公開 : 2019.09.12 18:50
長距離出張でもスコダ・スパーブなら
エンジンと同様に、乗り心地やハンドリングも長距離をクルージングに最適化されている。波打った路面でもスムーズにいなし、紳士的にボディの動きをコントロールする仕立ては、間違いなく快適。必要以上にソフトな設定というわけでもなく、高速コーナーでも控えめなボディロールを保ち、滑らかに抜けていく。だがフロントタイヤへ掛かる荷重は小さくなく、コーナーでペースを上げていくと、盛大なスキール音を聞く羽目になるけれど。
ドライビングモードをスポーツに切り替え、アダプティブダンパーが引き締まると、ボディの動きは若干だが引き締まる。それでも、運転に熱中するようなタイプのクルマではないことは、変化の度合いからしても明らか。
スコダとしては、社用車として高い人気を獲得していることに満足しているようだが、ファミリーカーとしての支持もある。SE-Lと呼ばれるグレードでは、インテリアは上質で装備も充実。後部座席の空間も広く、子供が長時間座っていても、具合が悪くなったりはしないだろう。身重の高い大人でも問題なく座れる。ラゲッジスペースも大きく、リフトバックで625L、エステートで660Lの容量がある。
エンスージャストが喜ぶたぐいのクルマではないにしろ、その優れた機能性は充分に評価できる。快適で洗練され、実用性も高く長距離移動も難なくこなせる、良質なクルマだ。仕事で600kmの距離を運転すると聞いて、あてがわれたクルマがスコダ・スパーブなら、落ち込むことなく引き受けられるだろう。
スコダ・スパーブ2.0 TDIエボ SE-L DSG
価格:3万ポンド(390万円・予想)
全長:4856mm
全幅:1864mm
全高:1477mm
最高速度:212km/h
0-100km/h加速:9.2秒
燃費:−
CO2排出量:−
乾燥重量:1505kg(予想)
パワートレイン:直列4気筒1968ccターボ
使用燃料:軽油
最高出力:150ps
最大トルク:36.7kg-m
ギアボックス:7速ツインクラッチ・オートマティック