フェラーリF8スパイダー発表 先代より50psパワフルで20kg軽量
公開 : 2019.09.09 16:50
フェラーリがV8ミドシップの新型オープントップ・モデル、F8スパイダーを発表しました。最高出力はF8トリブートと同じ720ps。45km/h以下なら走行中でも開閉可能なリトラクタブル・ハードトップを装備します。
F8トリブートのオープントップ仕様
フェラーリからF8スパイダーが発表された。V8エンジンを搭載するF8トリブートのオープントップ・バージョンだ。
フェラーリはこの新型車について「488ピスタ・スパイダーほど過激ではないが、(先代の)488スパイダーよりスポーティ」と表現している。F8スパイダーのエンジンは、F8トリブートと同じ720psを発揮する3.9L V型8気筒ツインターボ。つまりその最高出力は、限定生産モデルの488ピスタや、最大のライバルとなるマクラーレン720Sスパイダーと同等ということだ。
このエンジンによって、F8スパイダーは0-100km/hまで2.9秒で加速する(488スパイダーより0.1秒速い)。さらに8.2秒で200km/hに達し、最高速度は340km/h。英国ワーキングのライバルより1km/hだけおよばない。
F8スパイダーのV8エンジンは、78.5kg-mもの最大トルクを3250rpmで発生する。488スパイダーより50psパワフルであると同時に、乾燥重量は20kg軽く、1400kgとなっている。
インテークラインは488チャレンジから
先代を上回るパワーを引き出すため、サーキット専用車の488チャレンジからインテークラインを受け継いだ。エアインテークはフェンダーからリアのブロウン・スポイラーの左右に移された。これにより、エンジンに送られるエアフローが大幅に改善されたとフェラーリはいう。
F8スパイダーも最近のフェラーリ・スパイダーの流儀に倣い、ルーフにはリトラクタブル・ハードトップを採用。F8トリブートのデザインと比べると、ボディとルーフの間のラインが、一般的なベルトラインの位置から、Bピラーの上に移されていることがわかる。
488スパイダーよりコンパクトになったルーフトップは、2分割されてエンジンの上に収容される。45km/h以下であれば、走行中でも開閉が可能だ。
フェラーリによれば、F8スパイダーのパフォーマンスは、今やより多くのドライバーにとって扱いやすくなっており、「ヴィークル・ダイナミクス・システムによって限界域のドライビングも容易になった」という。今年中に発売されるF8スパイダーの価格は、英国ではF8トリブートの20万3476ポンド(約2670万円)より2万5000ポンド(約330万円)ほど高くなる見込みだ。