BMWコンセプト4シリーズ・クーペ キドニーグリル巨大化 3シリーズと差別化へ
公開 : 2019.09.10 17:36 更新 : 2019.09.10 18:52
BMWは「コンセプト4シリーズ・クーペ」をフランクフルト・モーターショーで発表。キドニーグリルをはじめとし、3シリーズよりダイナミックにすることで差別化を図ります。
4シリーズ・クーペ、3シリーズと差別化
BMWは「コンセプト4シリーズ・クーペ」をフランクフルト・モーターショーで発表した。
製品版は、2020年の終わりに発表予定。現行4シリーズ・クーペを進化させたらどうなるか? を表現している。
コンセプトは製品版を100%とした場合、85%の状態にあるという。
3シリーズをベースとするものの、よりダイナミックで感情に訴えかけることを目指したという。したがって、3シリーズから大きく変わったデザインとなる。
なんといってもフロントフェイスの上下に延長されたキドニーグリルが目を引く。1930年代の328クーペをモチーフにしたという。
どうしてグリルが大きくなったのだろう?
キドニーグリル 大きくしたワケ
「キドニー・グリルを大きくしたのは、キャラクターを強調するためです」とBMWのデザイナー、ステファン・ヴェアンスは語る。
「3シリーズと4シリーズは全く異なったモデルであるべきだと思います。4シリーズは、3シリーズよりも華やかにしたいのです」
ヘッドライトはより上下に短くなり、エアインテークは大きくなった。
ボディサイドは大きくえぐられている。これは、8シリーズ・クーペをモチーフにしているのだという。
ホイールベースを伸ばし、前輪より前、後輪より後ろを短くしたのはクーペらしい、なだらかなラインを強調するため。
コンセプトカーのホイールは21インチで立体的なデザインを取り入れる。小さなドアミラーは、アルミニウムの一体成型だという。
リアに目をやると、四角形のマフラーが大きなディフューザーを挟んでいる。テールランプはL字型で、これは従来どおりとなる。
CLAR採用へ BMW M4も開発段階
コンセプトは、あくまで外観の指針を示すものとのこと。技術面については語られていない。
ただし試作車についてはAUTOCARがスクープしている。BMW最新のCLARプラットフォームを使用する可能性が高い。CLARプラットフォームは、後輪駆動/全輪駆動の両方をサポートする。
エンジンは3シリーズの展開と近くなるはずで、2.0L 4気筒/3.0L 5気筒のガソリン/ディーゼルを基本とし、プラグイン・ハイブリッドの追加も考えられる。
また、AUTOCARがすでにスクープしているM4も追加されるはずだ。コンバーチブルと、4ドアクーペの発表後となるだろう。