メルセデスCEO「ディーゼルの販売は再び増えている」 合理的な選択?
公開 : 2019.09.11 18:50
メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウスCEOによれば、ディーゼルはまだけっして終わったわけではないようです。それどころか合理的な選択をする人々によって、再び販売台数が伸びつつあるとのことです。
現実的にディーゼルは良い選択
世界的に見ればメルセデス・ベンツのディーゼルの販売は再び成長しており、これはまだディーゼルが役目を終えたわけではないことの現れであると、同社のオラ・ケレニウスCEOが語った。
フランクフルト・モーターショーの講演で、ケレニウスCEOは最終的に人々の思慮分別がディーゼルの未来を保護することになると信じているという考えを明らかにした。最新の改良されたディーゼルは、CO2排出量だけでなく、排ガスに含まれるNOxにおいても、多くの消費者にとってよりクリーンな選択となることを、データが示していると同CEOは指摘した。
「現実的にディーゼルは良い選択である、これは事実です」と、ケレニウスは語った。「現実的な使い方では、多くの場合、ディーゼルは燃料消費が15〜20%少なく、また試験値よりNOxの量も少ない。これは真実です。クルマの使い方によっては、ディーゼルを選ばない合理的な理由はありません」
GLEにもディーゼル・ハイブリッドを投入
「メルセデスの場合、われわれが経験した販売の落ち込みは、それほど大きくありませんでした。しかし、この数ヶ月、ディーゼルの販売は再びわずかながら戻りつつあることが確認されています。販売の観点から言えば、大衆は概して非常に合理的な判断をします。ディーゼルが自分の必要とする条件に合致するのであれば、人々はそれを購入するでしょう。そうでないなら、われわれは確実にディーゼルの代わりになるものを用意しなければなりません」
「しかし、ディーゼルの未来に関して、わたしは慎重ながらも楽観的な見方をしています」
メルセデスは今回のフランクフルト・モーターショーで、フラッグシップSUVであるGLEのディーゼル・ハイブリッド仕様も発表した。メルセデスのディーゼル・ハイブリッドには、既にもっとパワーが小さなE300deとC300deがある。同社はディーゼル・エンジンを使った製品の存続可能性を伸ばそうしているのだ。