ドラレコ動画でナンバー公開、問題ない? 所有者情報は引き出せず ただし心得も

公開 : 2019.09.12 06:00  更新 : 2021.10.13 13:59

とはいえ安易な動画/写真公開 考え物

ただ、ナンバープレートは個人情報に当たらない、とはいえ安易になんでもSNSなどに公開してしまうのも考え物だ。

先日ニュースをにぎわせた、あおり運転からエアガン発射の動画に映っていた車両は盗難されたものだった。

「自分は交通法規を遵守しているのだから、あおってくる方が全面的に悪い」と考えるより、危なそうなクルマに譲るほうが得策。
「自分は交通法規を遵守しているのだから、あおってくる方が全面的に悪い」と考えるより、危なそうなクルマに譲るほうが得策。

しかし、その事実を知らない視聴者で、ナンバープレートから本来の持ち主を知り得る近しいひとが見たら……?

持ち主があおり運転をしてエアガンを発射したと思ってしまうこともあり得る。

また、トラックやハイエースといったキャブオーバータイプの車両はボンネットがない(短い)ぶんだけ車間距離が近く見えてしまうことがある。それをあおり運転と勘違いし、公開した動画にドライバーの顔が鮮明に映っていた場合は肖像権の侵害となる可能性も。

中には「自分は交通法規を遵守しているのだから、あおってくる方が全面的に悪い」と躍起になって動画を撮ろうとするひともごく少数いるようだが、そもそもあおり運転をしてくるようなドライバーが正常な善悪の判断ができるとは到底思えない。

そのため、危なそうな車両が近づいてきたらさっさと道を譲ってしまうことが得策だ。

ドライブレコーダーは何かが起きたときに非常に役に立つものではあるが、そもそも何かが起きないように周囲に気を配りながら運転するのがドライバーの役目と言えるのではないだろうか。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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