ボルボ XC40 T5 PHEV、イギリス価格が判明 全モデルに電動仕様
公開 : 2019.09.12 06:50 更新 : 2019.09.12 13:59
ボルボが、PHEV車となる「XC40 T5ツインエンジン」のイギリス価格を認めました。これにより、全モデルに電動仕様を設定するという目標を達成することになります。次は2025年までに販売台数の50%以上をEVとすることを目指します。
1.5Lガソリンにモーターを追加
ボルボは、プラグインハイブリッドのXC40 T5ツインエンジンの英国における価格とスペックを公表した。
ボルボのラインナップ中最新の電動化モデルとなるこのクルマは、1.5L、3気筒のT3エンジンに82psのモーターを組み合わせ262psを発生する。このパワーは7速DCTを介して前輪に送られる。よりパワフルなT8ハイブリッドは4WDだが、それとは異なる形だ。
新しいパワートレインは電気のみでの走行も可能だ。10.7kWhのバッテリーにより、46kmの航続距離を持つとのことだ。これはボルボの親会社であるジーリーホールディングとの共同で開発され、Lynk&Coのモデルにも使用されている。
T5にはハイブリッド、パワー、ピュアの3つの主軸となるドライブモードが用意される。ハイブリッドモードは最も効率性を重視したモードであり、パワーモードではその出力が最大限に発揮される。最後のピュアは電動モーターのみを使用するモードだ。
インディビジュアルやオフロードモードも備わり、前者はパワートレインの動作を自分好みに設定でき、後者はグリップの低い路面で最大のトラクションを得られるモードだ。
全モデルに電動グレードを設定
このニューモデルの価格はエントリーレベルのRデザインで4万905ポンド(545万円)、より装備が充実したインスクリプションでは4万1255ポンド(550万円)からとなっている。
ボルボによれば、XC40は「コストパフォーマンスに優れる」モデルだという。英国での道路税は免除され、社用車として購入した場合の税率はわずか16%だ。
この新しいPHEVは従来型の充電に加え、急速充電にも対応する。オプションの急速充電ケーブルを使用すれば、フル充電にかかる時間は2.5時間とされている。
XC40 T5ツインエンジンの投入により、ボルボが2017年に掲げていた、2019年までに全モデルに電動仕様を設定するという目標を達成したことになる。この後は、2025年までに販売台数の50%以上を完全電動モデルとすることを目指している。
XC40のEV仕様はボルボ初のバッテリーEVとなり、今後数カ月中に発表される予定だ。