BMW M1の復活を10年以内に目指す 600psのハイブリッド・スーパーカー
公開 : 2019.09.12 10:55
速いだけでなくEVとして100km走行可能
BMWが初代M1の後継モデルのコンセプトカー「M1オマージュ」を発表したのは、2008年のヴィラ・デステ・コンクール。M社によるスーパーカー復活の可能性を示したものの、BMWが新しく掲げたブランドビジョン「エフィシェント・ダイナミクス」に合わせて計画は中断。その後、環境に配慮されたi8が誕生している。
ビジョンMネクストに搭載されるパワーユニットは、ターボ過給される2.0Lの4気筒ガソリンエンジンで、順次さまざまなMモデルに搭載されることになるという。ミドシップされる内燃エンジンを、BMWが開発し製造する2基のモーターがアシストするが、1基はフロントタイヤを、もう1基はリアタイヤを駆動する。ドライブモードの選択状態によって、4輪駆動か後輪駆動かが切り替わるそうだ。
この3基のパワーソースが組み合わさり、ビジョンMネクストの最高出力はシステム総合で600psとなる。またEVとして約100kmの走行も可能だという。0-100km/h加速に要する時間は3.0秒で、最高速度は300km/hとされており、明確にi8よりも速い。ちなみに現在のi8の場合、1.5Lの3気筒ターボエンジンと2基のモーターが組み合わさり、総合での最高出力は367psとなっている。
ビジョンMネクストのインテリアは、BMWらしくドライバーが中心となったデザイン。ドラッグレーサーのようなグリップを持つステアリングホイールには、ディスプレイを内蔵する。指紋認証によりエンジンのスタートが可能となっている。また、新しいドライビング体験を与えてくれる装備として、大きく弧を描きドライバーを包むインスツルメント・モニターと、拡張現実型のヘッドアップディスプレイも特徴といえるだろう。