ポルシェ・スポーツカー・トゥギャザー・デイ 2019 歴代ポルシェが集結
公開 : 2019.09.16 11:50
6月に富士スピードウェイで開催された「ポルシェ・スポーツカー・トゥギャザー・デイ 2019」。歴代ポルシェが集まったイベントを振り返りましょう。
FSW ポルシェに染まる2日間
70年の長きに渡りスポーツカー専業メーカーとして歩んできたポルシェ。
モータースポーツとの縁も深いブランドとして、毎年富士スピードウェイで同社のフィロソフィを体感できるイベント「ポルシェ エクスペリエンス・デイ」を主催してきたが、今年より「ポルシェ・スポーツカー・トゥギャザー・デイ 2019」として開催されることとなった。
なお、ロードカーのオーナーおよび一般ギャラリーが来場するのは6月15・16日の2日間のみだったが、サーキットを使用してのポルシェ公式ドライビング・トレーニングである「ポルシェ トラック エクスペリエンス」は11日より実施されており、FSWはまさにポルシェ・ウィークともいうべき1週間だった。
筆者がお邪魔したのは16日の日曜日だったのだが、前日の15日はときおり非常に強い雨に見舞われ、レースカテゴリーでは中止や中断もあったという。しかしながら16日のFSWは朝から富士山の姿も望めるほどの好天に恵まれた。
新型911も国内初披露
FSWのパドックは356に始まり、901から991型にいたる歴代の911各モデル、914にボクスター、ケイマン、カレラGTに918スパイダーといったミドシップ車、カイエンやマカン、パナメーラまで、さまざまな年代・モデルのポルシェで埋め尽くされた。
また、会場内の数カ所に911の最新モデルであるタイプ992が置かれており、これが日本国内での初めての一般披露となったのだが、ポルシェ乗りではない筆者などは恥ずかしながら、「あの911、フツーっぽいのに何であんなにスマホを向けられているのだろう」と通り過ぎかけたほどに“911”だった。
見渡す限りのポルシェの中を歩いていくと、ポルシェ関連のショップやメディアのブース、そしてオフィシャルグッズなどを取り扱うブースや、ポルシェの最新コネクテッド・サービス「ポルシェ コネクト」、空冷モデルの911などのパーツや整備、レストアに関するサービス「ポルシェ クラシック」などを説明するブースも設けられていた。
ワンメイクレースそしてeスポーツ
一方、FSW本コースでは911 GT3カップを用いてのワンメイクレース「ポルシェ カレラカップ ジャパン」と「ポルシェ カレラカップ アジア」、そして今回よりポルシェ718ケイマンGT4 クラブスポーツを使用するGT4クラス新設された、ポルシェ公認レースシリーズのステップアップ・カテゴリー「ポルシェ スプリント チャレンジ ジャパン」が開催されていた。
来場したポルシェ・オーナーたちは、色とりどりのレンシュポルトたちが真剣勝負する様子を、ピットビル2階の空調の効いた快適なラウンジから、ケータリング料理を味わいながら優雅に観戦していた。あまりに場違いな筆者はといえば、怯え顔でプレスパスを差し出しながら「AUTOCARの記者なんですけど、ラウンジの中を撮影してもよろしいでしょうか?」と忍び込み、端っこの方でカメラのシャッターを1・2度ほど切った後、そそくさと退出した。
さらにその隣にはレーシング・シミュレーターが何台も並べられた部屋があった。筆者が取材した際には一般の来場者がバーチャル・ドライブを楽しんでいたが、実はココ、ポルシェの新ワンメイクレースカテゴリー「ポルシェ Eスポーツレーシングジャパン シーズン1」が初開催される会場でもあった。レースゲームといえばMSX用の「F1スピリット」か、せいぜいアーケードの「チェイスH.Q.」で止まっている筆者などには理解も及ばぬ世界だ。そういえばチェイスH.Q.のプレイヤーズ・カーはポルシェ928だったなぁ。