字幕付き動画 フランクフルト・モーターショー 必見の12台
公開 : 2019.09.14 06:50
先日開催されたフランクフルト・モーターショーの中から、英国編集部が必見だと考える12台を選りすぐってご紹介します。ハイパーカーから小型EVにコンセプトカーまで、話題のクルマたちを動画でお楽しみください。
速さと実用性を兼ね備えた新型車
フランクフルト・モーターショーは、現在欧州で最大規模のモーターショーだ。出展された数々のクルマの中から、必見のモデルをご紹介しよう。
まずはアウディRS7と、その姉妹車であるRS6だ。ガレージに2台を収めるなら、誰もが1台はこんな大きく実用的で速いクルマを選ぶだろう。4LのV8ツインターボを搭載し、600psを発生、最高速度は304km/hに達する。英国では2020年1月に発売予定だ。
次はBMWコンセプト4。これは次期型BMW4シリーズや、2021年に登場予定のi4のルックスをプレビューしている。BMWによればすでに85%の完成度で、おおむねこの通りの見た目で登場するだろう。内部を見ることはできないが、おそらく2Lから3Lのガソリンおよびディーゼルエンジンが搭載され、PHEVやM4も予定されている。
ポルシェは今回、EVのタイカンを発表した。ターボとターボSという名前だが、もちろんターボ付きではない。ターボSでは最大761psを発生し、0-97km/h加速は2.8秒だ。そのレスポンスは内燃機関の5倍とも言われ、ニュルブルクリンクを997型GT3と同タイムで走ることができる。
ランボのHV/期待のディフェンダー
自然吸気のV12にこだわるランボルギーニは、今回もターボ化をせず、代わりにマイルドハイブリッドを送り出した。このシアンというモデルは、アヴェンタドールSVJの6.5Lを785psにチューンし、電動モーターとの組み合わせにより819psを発生する。300万ポンド(4億円)という価格ながら、限定の63台は完売済みだ。
このフランクフルトショーで最も期待されたモデルは新型ランドローバー・ディフェンダーだ。2016年に生産を終えた先代の後継車だが、ボディ・オン・フレームをやめモノコック構造となった。先代同様に一級品のオフロード性能を持ち、200psのディーゼルから400psのPHEVまでが用意される。現在は90と110の2種類のボディだが、よりロングホイールベースの130も追加されるようだ。
今回メルセデス・ベンツは電動化に力を入れている。このビジョンEQSは2021年に発売予定の高級EVサルーンで、ジャガーの次期XJなどと競合する。2基のモーターにより477psを発生する4WDとなり、100kWhのバッテリーにより644km以上の走行が可能だ。先進の安全装備の見本ともいえるESFの発表や、スマートEQなども展示された。
フォルクスワーゲンは、ロゴを刷新するとともにID.3を発表した。VWの歴史がビートル、ゴルフに続き第3のフェーズに入ったことを意味する車名だ。これに使われるMEBプラットフォームはVWだけでなく他社にもライセンスを供与し、幅広く使われるようだ。出力は150psまたは203ps、バッテリー容量は33kWhから77kWhの3種類が用意される。