公道を合法的にSSラリー風走行 桜山公園ショート・ヒルクライム 地元との絆を大切にして

公開 : 2019.09.17 06:20  更新 : 2021.03.05 21:43

雨音の中に、エグゾーストノートが

これがサーキット・イベントならば中止であろうという霧と雨の中、筆者は道沿いの繁みからカメラを構える。

しばらくすると雨音の中にエグゾーストノートが混じり、その音がもっとも高まったと同時に、霧に霞む林道の奥にライトポッドの光が浮かび上がった。

グループAタイプのロールケージが組まれ2シーター化されているランチア・デルタ・エボルツィオーネ1。
グループAタイプのロールケージが組まれ2シーター化されているランチア・デルタ・エボルツィオーネ1。

狭い道の路肩には落葉や小石が溜まり、川のように雨水が流れているなど、かなり酷いコンディションであるにも関わらず、エントラントたちはかなりのペースでコーナーを駆け抜けていく。

節度あるアタックで、安全に楽しむ

ただし、あくまでもこれはラリー“ちっく”な走行会で、通行止めになっているとはいえ公道での走行だ。エスケープゾーンもなく、コースオフすれば崖下にまっしぐらという場所もあるため、エントラントのドライビングにも“節度”が求められる。

今回は道路の使用許可が下りたのがイベント直前だったという事情もあり、告知期間が短かったため、参加台数は決して多くなかった。

エントラントが走行を行う区間には道路の使用許可証と通行止めが行われている看板が立てられ、コースマーシャルが配置されている。
エントラントが走行を行う区間には道路の使用許可証と通行止めが行われている看板が立てられ、コースマーシャルが配置されている。

しかしながら地元の方々のおもてなしと、走り応え満点の公道での全開走行にエントラントの満足感は高かったようだ。テルゾマルムラでは今後もこのような走行会を検討しているとのことなので、さらなる盛り上がりを期待したい。

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