メルセデス・マイバッハ 新型高級SUVの発表を予告 GLSベースか
公開 : 2019.09.18 11:50
メルセデス・マイバッハが今秋、新型SUVを発表すると予告しました。メルセデス・ベンツGLSをベースにホイールベースを延長し、さらに豪華に仕立てたモデルになると予想されます。
価格は邦貨換算2000万円前後
メルセデス・ベンツは、GLSにマイバッハのエンブレムを与えた最上級モデルを11月に発表する予定だ。この新型高級SUVは、ベントレー・ベンテイガやレンジローバーSVオートバイオグラフィ・ダイナミック、ロールス・ロイス・カリナンなどの競合として市場に投入されることになる。
かつては独立した高級車ブランドだったマイバッハだが、2014年にメルセデスのプレミアム・サブブランドとして再編成された。その第1弾として発売されたのが、メルセデス・ベンツSクラスをさらに豪華に仕立てたメルセデス・マイバッハSクラスだ。そして今年11月、同ブランド初となるSUVの登場が予定されていることが、公式に発表された。
フランクフルト・モーターショーの会場でAUTOCARが関係者から得た情報によると、メルセデス-マイバッハGLSは邦貨換算2000万円前後の価格になるという。既存のメルセデス・マイバッハSクラスと並ぶパフォーマンス、装備、機能を持ったSUVとして現在開発が進められていると、メルセデスの役員は語っていた。この新型車がターゲットとしている主な市場として、中国、北米、ロシアが挙げられている。
ベンツとは異なる内外装
このマイバッハ・ブランドのGLSには、ベースとなるメルセデス・ベンツGLSとは差別化された独自のスタイリング要素が与えられることが、AUTOCARの調べでわかっている。その多くは、2016年にペブルビーチで発表されたヴィジョン・メルセデス・マイバッハ6クーペから受け継ぐようだ。このコンセプトカーは、メルセデス・マイバッハの将来的な方向性を示すために製作された。
アルミニウムや高張力鋼板、複合素材を使ったボディパネルは標準モデルのGLSから引き継ぐものの、マイバッハ・バージョンの高級SUVには独自のグリルとヘッドライトおよびテールライト、そして専用デザインのホイールが与えられる。クロームのトリムも追加され、現在のメルセデス-マイバッハSクラスと同様、より高貴な雰囲気に仕立てられる見込みだ。
ホイールベースを延長した上で2列シートに
おそらくホイールベースを延長することで、後部座席は競合する高級SUVと同等の広さになるだろう。現行の2代目メルセデス・ベンツGLSは全長5130mm、ホイールベースが3080mmとなっている。全長5199mmのレンジローバーSVオートバイオグラフィよりホイールベースは40mm短いが、全長5140mmのベントレー・ベンテイガと比べると80mm長い。
新世代マイバッハの第2弾となるこのSUVのキャビンは、当然ながら豪華な装備が与えられ、メルセデス・ベンツのデジーノ・ラインよりさらに高級な素材が使われるはずだ。デジタル・インストゥルメントやインフォテインメント・システムの表示も、マイバッハ専用テーマのグラフィックになると、開発に携わる内部関係者は述べている。
メルセデス・ベンツの現行GLSは7名乗車が可能な3列シートを備えるが、マイバッハ・バージョンは4人がゆったり乗れる2列シートになる。オプションで5人乗りも用意される。