稀少なブガッティ・タイプ57アトランテ 2.2億円で落札 ボナムズ

公開 : 2019.09.18 20:50  更新 : 2020.12.08 18:48

9月14日に行われたボナムズのオークションで、数台しか現存していないブガッティ・タイプ57アトランテに2.2億円の値が付きました。他にも著名コレクター所有車が数多く出品され、いずれも高値で落札されています。

アストンDB4GTは非公開交渉で売約

photo:BONHAMS

先週末に開催されたボナムズのグッドウッド・リバイバル・オークションで、稀少な戦前のブガッティ・タイプ57が約150万ポンドという最高額を記録した。

この1935年製の「アタランテ」と呼ばれるフィクスドヘッドクーペのタイプ57は、ほんの数台しか現存していない。故バリー・バーネットが所有していたその1台が、今回のオークションに出品されたのだ。バーネットは1980年代にドラージュと交換して手に入れたという。

1961年製アストン マーティンDB4GT
1961年製アストン マーティンDB4GT

事前の予想落札価格では100万〜150万ポンドとされていたが、9月14日に行われた激しい入札合戦の末、149万9000ポンド(約2億200万円)で落札された。

速度記録王として知られるドナルド・キャンベルがかつて所有していたというアストン マーティンDB4GTも、かなりの高値が付くと予想されたが、オークション開催前に非公開の交渉によって買い手が決まってしまった。

今回のオークションでは出品された104台のうち、53台が成約に至った。取引総額は1100万ポンド(約15億円)におよぶ。十分に成功だったと言っていいだろう。

アストンDB6は約1億円

中でも注目を浴びたのは、靴小売りチェーンのジョーンズ・ブートメーカーの元オーナー、故ピーター・フィリップスのコレクションで、11台すべてに新たな買い手が付いた。

その1台が、今回のオークションで2番目の高値を記録した1969年製アストン マーティンDB6 Mk2ヴォランテだ。アストンの工場でヴァンテージ仕様にコンバートされたこのクルマは、予想落札価格が65万〜75万ポンドとされていたが、その上限に近い74万3000ポンド(約1億円)で落札された。

1969年製アストン マーティンDB6 Mk2ヴォランテ
1969年製アストン マーティンDB6 Mk2ヴォランテ

1990年製V8ヴォランテは約1940万円

フィリップスのコレクションには、実に多くのアストン マーティンが含まれていた。1990年製V8ヴォランテは14万3750ポンド(約1940万円)、1998年製ヴァンテージは13万8000ポンド(約1860万円)、1968年製DBSは13万5700ポンド(約1830万円)、2005年製ヴァンキッシュSは10万1200ポンド(約1360万円)、そして1991年製ラゴンダS4が7万4750ポンド(約1000万円)でそれぞれ落札された。いずれも予想落札価格に達しており、中にはそれを上回るものもあった。

1990年製V8ヴォランテ
1990年製V8ヴォランテ

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