稀少なブガッティ・タイプ57アトランテ 2.2億円で落札 ボナムズ
公開 : 2019.09.18 20:50 更新 : 2020.12.08 18:48
1954年製ロールス・ロイスは約3570万円
魅力的な1954年製ロールス・ロイス40/50hpシルバー・ゴースト・アルパイン・イーグル・ツアラーもフィリップス・コレクションの1台だが、予想落札価格の30万ポンドに届かず26万4500ポンド(約3570万円)という金額で新たなオーナーの手に渡った。
1961年製クーパー・クライマックスT55は約3300万円
しかし、おそらくこのオークションで最も素晴らしい結果を収めたのは、1961年製クーパー・クライマックスT55だろう。同年のF1世界選手権でサー・ジャック・ブラバムが何度もドライブしたこのフォーミュラカーは、サー・ジャッキー・スチュワートが設立した認知症と戦うための基金に向けたチャリティとして出品された。
オークションに出席したスチュワートはクルマを紹介し、このチャリティが基金にとっていかに支援となるかを語った。落札価格は事前予想の15万ポンドをはるかに上回る24万4375ポンド(約3300万円)にもなった。
1970年代のフェラーリも高値で落札
他に大成功を収めたのは2台のフェラーリだった。1970年製365GTB/4 “デイトナ” は43万7500ポンド(約5900万円)、1975年製365GT4ベルリネッタ・ボクサーは24万7250ポンド(約3330万円)という高値で落札された。
コレクターの所有車が人々の興味と欲望を掻き立てた
ボナムズ・グループ自動車部門のチェアマンを務め、今回のオークションを取り仕切ったジェームズ・ナイトは、次のように語っている。
「バーネットとフィリップスのコレクションを100%成功と言える高値で売却できたことに、われわれは大きな喜びを感じています。その根底には、これまで市場に出回ることがなかったコレクターの所有車が、大いに人々の興味と欲望を掻き立てたということがありました」
ボナムズは2020年春にグッドウッドで再びオークションを開催する予定だ。