三菱自動車 東京モーターショーで小型SUVコンセプトを世界初披露
公開 : 2019.09.19 18:50
三菱自動車が、今年10月の東京モーターショーで「スモールサイズの電動SUVコンセプトカー」を世界初披露すると発表しました。小型軽量化された新しいプラグインハイブリッド・システムを搭載するとのことです。
PHEVで4WDの小型SUV
三菱自動車は、新しい小型プラグインハイブリッドSUVのコンセプトカーを、10月の東京モーターショーで世界初披露すると発表した。
このクルマに関して現在発表されている情報は限られており、正式な車名も明らかにされていない。だが、おそらくアウトライダーより小さなプラグインハイブリッドで四輪駆動の次世代モデルをプレビューする意図があると思われる。
三菱によれば、アウトランダーPHEVで最初に実用化されたプラグインハイブリッド・システムは、現在のものよりも小型・軽量化されるという。四輪駆動システムは都市部における燃費効率を改善するとともに、オフロードの操縦性をさらに高めたものになるとのことだ。
小型PHEVはエクリプスクロスにも搭載か
この新型ハイブリッド・システムに関する技術的な詳細は、今のところ明らかにされていない。しかし、アウトランダーPHEVに搭載されている2.4Lガソリン・エンジンと13.8kWhバッテリー、そして2基のモーターで構成されているシステムより、縮小したものになると思われる。
アウトランダーの後継モデルは、今年3月のジュネーブ・モーターショーに出展されたエンゲルベルク・ツアラーというコンセプトカーでその方向性が示唆されている。このコンセプトカーは現行と同じ2.4Lエンジンを搭載するものの、バッテリー容量は20kWhに増大されていた。
新しい小型のプラグインハイブリッド・システムは、現行型および次世代型のエクリプスクロスに搭載される可能性もある。三菱の内部関係者は、エクリプスクロスには将来的にプラグインハイブリッドを追加する計画があることを、今年3月にAUTOCARの取材で認めた。
次世代RVRはPHEVではなくEVに
この三菱の幹部は、ASX(RVR)、エクリプスクロス、アウトランダーという現在のSUVラインナップを見直す計画があることを明かした。次世代型ASXには、プラグインハイブリッドではなく完全電気自動車が設定されるという。
前回の東京モーターショー2017で、三菱はeエボリューションと呼ばれるコンセプトカーを発表した。そのビジュアル要素は、次期型ASXに受け継がれると言われているが、さらに注目を集めたのは、高性能電動SUVとして「エボリューション」という名前の復活が示唆されたことだ。しかし、これとは別に、三菱では次期型ルノー・メガーヌRSのドライブトレインを流用し、待望のランサー・エボリューション復活を計画しているという情報もある。ルノー・日産・三菱アライアンスのプラットフォームを使うこの新型車は、伝統の4ドア・セダンまたは5ドア・ハッチバックになると見られている。