マツダ・デミオ→マツダ2 車名が数字に変わるワケ ユーザーの反応 ロードスターの今後は
公開 : 2019.09.20 11:45 更新 : 2019.09.20 16:47
マツダ車ユーザーはどう思っている?
筆者は山口県出身で、地元にはマツダ車オーナーがとても多い。
山口県内の自動車学校の教習車はほぼマツダ車だし、筆者が免許を取った下関市内の自動車学校も教習車はマツダ・ルーチェ(コラムシフト!)だった。
そこで、今回の車名変更についてマツダ車をこよなく愛する友人知人に話を聞いてみたところ……。
「マツダ車ファンは欧州志向が強い人が多い。だからペットネームから数字になっても、たいして気にしていないし、むしろ欧州っぽくなって歓迎」
「マツダの車は、クラウンやスカイラインなど長年親しまれてきた車名を持つクルマがそもそも少ない。一代限りで姿を消したクルマも多い。何十年もペットネームを持つクルマがいきなり数字車名になれば抵抗するユーザーも多そうだが、マツダ車オーナーにはその感覚は少ないのでは?」
「これまでも、アクセラオーナーは希望ナンバーを『3』にしていた、同じくデミオは『2』、アテンザは『6』など、欧州の車名をナンバーにしていた人も少なくなかったけど今後、ますます増えそう」
ところで、マツダ車と言えば世界に誇る名車中の名車がある。「ロードスター」はどうなるのだろうか?
ロードスター、ペットネーム維持可能なワケ
結論から書くと、ロードスターの車名変更はナシのようだ。
というのも、ロードスターで商標を取れるのは日本だけで、世界的にはロードスターとは「セダン」や「クーペ」などの車型と同じ一般名詞となる。
つまり、海外ではほぼ使えない(商標登録できない)車名というわけだ。
なお、ロードスターが海外では「MX-5」という車名であることをご存知の方もいるだろう。日本ではロードスターとして長年親しまれてきた車名でもあり、海外ではMX-5として定着し、統一されているので日本国内の車名をわざわざ変える必要もないということだ。
そして何よりロードスターは世界の名だたる自動車メーカーに多大な影響を与えた名車中の名車。北米では「ミアータ・ショック」(北米では2代目までマツダ MX-5 Miataという車名で販売)なる言葉も生まれた。
世界デビュー間もなくから世界の小型車市場を席捲し、メルセデス・ベンツSLKやBMW Z3、フィアット・バルケッタなどの名車を生んだ。
1989年のデビュー当初は「ユーノス・ロードスター」として販売され、その後2代目からは「マツダ・ロードスター」に改名されたが、「ロードスター」の名前は30年間変わっていない。
ロードスターというクルマが存在し続ける限り車名の変更はないであろう。