「はつえんとう」じつは2種類が存在 トラブル時の正しい使い方 期限切れ、車検は?
公開 : 2019.09.21 18:37 更新 : 2019.09.21 18:47
期限切れの発炎筒、車検は通らない?
車載用発炎筒の有効期限は、JIS(日本工業規格)で4年と定められている。
新車を購入した場合、最初の車検は3年目だから発炎筒の期限はおそらく問題ないだろう。
だが2度目の車検(5年目)や、中古車を購入した場合の車検時には期限が切れている可能性が高い。
では、車載の発炎筒が期限切れの場合、車検には通らないのだろうか?
答えは「大丈夫!」。道路運送車両法では発炎筒などのJIS規格に適合した非常信号用具の車載が義務づけられてはいるが、発炎筒の期限については問題視されていない。
とはいえ、万が一のときに発炎筒が期限切れで使いものにならなかったら、非常信号用具としての意味がない。
たまには愛車に備えられた発炎筒の有効年月をチェックして、期限が大幅に過ぎていたら交換しておきたい。
なお、古い発炎筒は勝手に捨てずに、新しい発炎筒を買った店に回収してもらおう。
発炎筒に代わるLED非常信号灯も
最近では、発炎筒に代わる非常信号用具として、LED非常信号灯が普及しつつある。
これは文字どおりLEDを使用した懐中電灯型の非常信号灯で、これを車載していれば発炎筒の代わりと見なされ、車検はクリアできる。もちろん、国土交通省保安基準適合品でなければならないのだが。
トラブル時の設置方法などは、発炎筒と同じ。それでも発炎筒と違って火を使わず、スイッチONで点灯させるだけだから、女性やお年寄りでも扱いやすい。
製品にもよるが、発炎筒とほぼ同じサイズのものもあるので、愛車の発炎筒ホルダーに収まってくれる。
価格は1000円前後から手に入れられるから、期限切れの発炎筒を買い換えるならLED非常信号灯に代えるのも一考だ。懐中電灯の代わりになるものもある。
ただし、発炎筒と違ってLED非常信号灯は電池が切れていたら使いものにならない。くれぐれも電池残量のチェックは、常に怠りないように。