ロードテスト アウディS4 ★★★★★★★★☆☆

公開 : 2019.09.28 11:50

内装 ★★★★★★★★☆☆

エクステリアと同様、インテリアの変更も比較的控えめだ。従来モデルはミニマルでクリーンなデザインに重点を置いており、マテリアルは手触りも見た目も魅力的なものを用いている。その点は、改良型でも変わらない。

磨き抜かれたクロームやツヤのあるピアノブラック、驚くほど手の込んだカーボンファイバーなどがふんだんに使われ、このキャビンに価格の高さに見合う洗練されたモダンな雰囲気をもたらしている。

エクステリアと同様、インテリアの変更も比較的控えめ。ミニマルでクリーンなデザインに重点を置き、高品質なマテリアルを用いる点は、従来型と変わらない。
エクステリアと同様、インテリアの変更も比較的控えめ。ミニマルでクリーンなデザインに重点を置き、高品質なマテリアルを用いる点は、従来型と変わらない。    OLGUN KORDAL

10.1インチのタッチ式ディスプレイはダッシュボード上部に設置され、従来のダイヤル式コントローラーの排除が可能になった。それがなくなったセンターコンソールには小物入れが追加され、もともと充実していた収納スペースがさらに拡充されている。

革張りのスポーツシートは標準装備で、サポートもアジャスト性も上々。サポート部の変更もすばらしいほど利くので、痩せ型のテスターでも身体が遊んでしまうことはなかった。

そうはいっても、座面をもっとも低くしてさえ、ドライビングポジションは新型BMW 3シリーズほど自然なスポーティさは感じられなかった、というのがテスター陣の共通認識。どんなにシートを下げても、期待するよりやや高く座らされるのだ。

3シリーズよりホイールベースが短いので、後席スペースもミュンヘン生まれのライバルほど広くはない。とはいえ、快適でないというほどでもない。後席のレッグルームは、前席の広いフットウェルを利して780mmを確保できたBMWに対し、このアウディは700mmにとどまる。ヘッドルームは900mmだ。平均的な身長の大人ならば不満はないが、厳しいことをいえば、背の高い乗員なら足元も頭上もやや狭く感じるかもしれない。

トランク容量は420L。3シリーズや、メルセデスAMG C43が480Lあることに比べると、ちょっとばかり見劣りする。

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