クルマ、乗らないと劣化する? 日常で気をつけること チェック項目は
公開 : 2019.09.26 11:23 更新 : 2019.10.02 15:52
クルマは乗ったほうが劣化しない!?
前述のような、ちょっとしたことに気を配っていれば、愛車を劣化しにくくすることはできるはずだ。
前述のゴードン氏のクルマが永く使えた要因のひとつに「毎日約200kmの通勤」というポイントがある。
クルマに限らず、機械ものはいったん動かしたら止めずに動かし続けるほうが効率が良いし、故障もしにくい。
毎日100km以上、月に3000km以上、年間で3万5000km以上も走るタクシーに故障が少ないのは、「一度エンジンをかけるとほぼ1日エンジンを止めることがないから」とタクシーの運転手はいう。
逆に、お子さんを駅まで送ることなどがメインとなるクルマは、エンジンをかけても水温が上がる前の5分くらいの走行でエンジンを切ってしまう。
「こんな繰り返しのほうがクルマには負担が大きいので、走行距離は少なくても故障の頻度は高くなります」と某ディーラーのサービスマン。
走行距離が増えれば部品は消耗するけれど、かといってクルマは動かさなくてもブレーキディスクが錆びたり、油脂類は酸化したり、樹脂類は経年変化で劣化する。バッテリーも自然放電していく。
また、クルマは保管状態でも劣化の頻度は変わる。屋根付き車庫ならクルマは汚れにくいけれど、湿気には注意したい。
愛車を劣化させないためには、適度にクルマを動かしたほうが良い。週末しか乗れなくても、エンジンをかけたら水温が安定するまでの時間と距離は走っておきたい。
もちろん、定期的なメンテナンスは忘れずに。
新車に乗り換え続ける楽しみもあるだろうが、気に入ったクルマとジックリ付き合っていくのも、クルマ好きの楽しみのひとつなのだから。