アウディ RS Q3スポーツバックを来年発売 2.5Lで400ps
公開 : 2019.09.26 14:02
アウディはRS Q3スポーツバックによりパフォーマンスSUVのラインナップをさらに拡充します。先代RS Q3にも使われた2.5Lの5気筒ユニットを改良し、400psを発生するとのことです。ルーフラインが低められたスポーティなデザインが与えられ、英国では来年初頭に発売予定です。
特徴的な5気筒エンジンを維持
アウディ・スポーツはパフォーマンスSUVのラインナップを拡大し、RS Q3スポーツバックを投入する。メルセデスAMG GLA45やBMW X4 Mなどがライバルとなる。
このクルマは先日発売されたQ3スポーツバックをベースとしており、そのスペックは同時に発表された2世代目RS Q3と共通の2.5L 5気筒エンジンを搭載する。まもなく登場予定のRS Q8と同様、アウディのスポーツSUVラインナップの一角を占めるモデルとなる。
製品マネージャーのカロリン・クロースによれば、RS Q3スポーツバックは「全く新しいセグメントに属し、若くライフスタイルを重視する層をターゲットとしています。パフォーマンスと毎日使える実用性の両立を図りました」とのことだ。アウディ内部では通常のRS Q3との共食いの懸念はないとしている。
RS Q3スポーツバックには、通常のQ3スポーツバックとはデザイン上の変更がいくつか加えられている。デザイナーのマシュー・バグリーは「通常のQ3やQ3スポーツバックのデザインでは差別化を重視しましたが、RSモデルでは逆に類似性が重要となるのです」と語った。
結果として、両車ともにホイールアーチが10mm拡大され、専用のシングルフレームのフロントグリルが与えられた。そしてフロントバンパーに設けられたエアインテークはRS6アバントやRS7スポーツバックにも似ているが、RS Q3専用の「ブーメラン」デザインが採用された。
RS Q3との違いはそのルックス
RS Q3とRS Q3スポーツバックの主な違いはその見た目だ。スポーツバックにはクーペスタイルのなだらかなルーフラインが与えられ、その全高もRS Q3より45mm低い。そしてそのスタンスを強調するため、ショルダーラインも低くなっている。さらにスポーツバックには専用のリアウイング、リアバンパー、ディフューザーが与えられ、さらにワイドな印象を与えている。
車内はブラックのレザーとアルカンターラのシートが装着され、細部が専用デザインとなるほか、アウディ・スポーツ専用のドライブ・セレクトおよびインフォテインメントシステムが装備されている。さらにヘッドレスト一体型のナッパレザーシートなどもオプションで用意される。
メカニカル面では、RS Q3とスポーツバックはほぼ同一だ。先代RS Q3にも使われた2.5Lの5気筒ターボがアップグレードされて搭載され、400psを発生する。先代は340ps、パフォーマンス版でも367psであった。これによりRS Q3の0-100km/h加速は4.5秒、最高速度はリミッターにより250km/hとなる。
7速ATを介して四輪を駆動し、各輪に独立してトルクを配分することも可能だ。アウディのドライブ・セレクトにはRS専用の2モードを含む6つのモードが用意され、ステアリングのボタンで選択可能だ。
両モデルともに通常のQ3やQ3スポーツバックよりも10mm低いアウディ・ダイナミック・シャシー・コントロールが標準装備される。さらに可変レシオのステアリングも専用チューンされるほか、ホイールは20インチまたは21インチが用意される。ブレーキもスティールまたはセラミックから選択可能だ。
RS Q3スポーツバックは来年初頭に英国で発売される。その価格は明らかになっていないが、先代RS Q3の4万4785ポンド(597万円)よりは高価になるだろう。