ランドローバー・ディフェンダーの霊柩車 成功の秘訣 意外な需要も
公開 : 2019.10.05 18:50
参列者が感情的になりすぎることも
彼女のディフェンダーが英国でも特にアクセスの悪いところに故人を運ぶことができるのは疑う余地がない。しかし、その信頼性はいかほどだろうか。
「ヘッドライトのスイッチやギアボックスが壊れたことはありますが、それ以外は完璧です」と彼女は答えた。
他の実業者らと同様、ウィネットは常に新しい顧客を開拓する方法を探っている。今はオープンデッキのシリーズ1を霊柩車に改造しているところだという。しかし、このクルマの最高速度はわずか64km/hだ。これは葬列に参加するには問題ないが、そこに行くまでの道のりで困るではないか。だが心配は無用だ。彼女はこのクルマを運ぶため、7.5トンのフラットベッドのトラックも購入したという。
だが、困るのはひとびとが感情的になりすぎることだという。最近では、ウィネットがあるバイカーの葬儀のために運転した時の例があるという。「バイカーたちはわたしの周りでウィリーをはじめ、まるでマッドマックスのようでした。しかも牧師が教会の外にスピーカーを設置したことで、ますます手がつけられなくなりました」
「場を落ち着かせるため警察が登場し、違法行為をはたらいた参列者が逮捕される事態になりました。火葬場に向かう途中、多くのひとが警察に取り押さえられていたのです。見るとパトカーが破壊されていました」
ランドローバーのマーケティングチームは、この仕事から何かアイディアを得られるだろうか。