郊外にも連れ出したい 新グレード フィアット500Xスポーツに試乗
公開 : 2019.09.30 09:50
郊外へのドライブならスポーツが良い
変更を受けたサスペンションのおかげで、500Xスポーツの落ち着きはぐっと増している。ステアリングホイールの操舵感も、コーナーで深く切り込んだとしても重さに変化はないが、全体的に重さが増えたおかげで感触は向上している。
コーナリング速度を上げていくと、アンダーステアは避けられない。重心の移動でクルマの姿勢はわずかに変化させられるが、スタビリティコントロールが積極的に平静を保つために介入してくる。
スポーツ・グレードが目指したところは、基本的な500Xの良さを引き出すことだといえるだろう。郊外の空いた道を、心地よく走らせたいと思えるようになった。引き締められたサスペンションは乗り心地に影響を与えているが、目くじらを立てるほどでもない。大きなうねりは快適にいなしてくれる。
同じエンジンを搭載した500Xクロス・プラスの方が1200ポンド(16万円)ほど安く手に入るが、スポーツ・グレードの持つエクステリアやサスペンションは付いてこない。フィアット500Xに興味があり郊外へも定期的にドライブへ出かけるなら、エンジンは1.0Lにしたとしても、新しいスポーツを選んだ方が良さそうだ。
フィアット500X 1.3スポーツのスペック
価格:2万4700ポンド(333万円)
全長:4264mm
全幅:1796mm
全高:1595mm
最高速度:199km/h
0-100km/h加速:9.1秒
燃費:−
CO2排出量:−
乾燥重量:1320kg
パワートレイン:直列4気筒1322ccターボ
使用燃料:ガソリン
最高出力:150ps/5500rpm
最大トルク:27.6kg-m/1850rpm
ギアボックス:6速デュアルクラッチ・オートマティック