次期型アウディA3 ほとんどカモフラなしの姿で路上テスト中
公開 : 2019.09.29 20:50
間もなく発表される新型フォルクスワーゲン・ゴルフに続き、そのプラットフォームを共有するアウディA3も次世代モデルが登場する見込みです。路上ではほとんどカモフラージュのない姿でテストしている様子が目撃されています。
デビューは3月のジュネーブショー
アウディは同社で最も売れているモデルの1つ、A3の新型をデビューさせるために準備を整えているところだ。そのプロトタイプが、ほとんど偽装のない姿で路上テストを行っている。
今年前半に目撃されたテスト車はカモフラージュ柄のラッピングで覆われていたが、今回撮影されたスパイ写真を見ると、新型A3の外観がはっきりと確認できる。
インゴルシュタットに本拠を置くアウディの新型A3は、同グループに属するフォルクスワーゲンの8代目ゴルフとプラットフォームを共有する。10月に発表が予定されている新型ゴルフから後れて登場する見込みで、一般公開は2020年3月のジュネーブ・モーターショーになると予想される。
特徴的なクロームのモール
全体的なスタイルは先代の進化型と言えるだろう。アウディの最新世代モデルと共通する幾何学的なフロントエンドが採用されるが、A1のようなボンネットのベントは備わらない。しかし、われわれが予想しなかった独自のデザイン・ディテールも見られる。ボディの両サイドからリアのテールゲートまで全体を囲むように伸びるクロームのモールだ。
これがそのまま市販モデルにも採用されるのか、それともアウディは最終的なデザインを固める前にテスト車に装着して試しているだけなのか、現時点では不明だ。しかし、もし採用されるのであれば、アウディの他のラインナップにはないA3独自の特徴になるだろう。
アウディのエクステリア・デザインを率いるアンドレアス・ミントは以前、メルセデス・ベンツの新型Aクラスに対抗する次期型A3は「大胆に」デザインが変わると、既に明言している。
新型A3は、8代目ゴルフで初採用されるフォルクスワーゲン・グループの改良型MQBアーキテクチャを使用する。ミントは、新型A3についてアウディが「いくつもの良いアイディアを持っています」と述べ、「大胆に変わることになります」と約束した。
高性能なS3もテスト中
新型A3もこれまでと同様、多くの派生モデルが作られることになるだろう。標準となるハッチバックとセダンのほか、メルセデス・ベンツCLAや今後登場が予想されるBMW2シリーズ・グランクーペの対抗となる新しい5ドア・リフトバックも登場する見込みだ。さらに高性能版のS3も、カモフラージュを施したテスト車両が既に路上で目撃されている。
アウディは新型A3の他にもう1台、新しいコンバクト・モデルを開発している。MEBアーキテクチャを使った新型電気自動車だ。
現在はSUVの人気が高いものの、これらのコンパクト・モデルは今後大いに有望であるとミントは信じている。「今後、間違いなくコンパクトカーの市場は成長するでしょう」と、ミントは言った。「わたしたちは実際、このセグメントに関していくつもの良いアイディアを持っています。これからも力を入れていきます」