ミニ次世代モデル ハッチバックは現行より小さく 大型のトラベラーも追加
公開 : 2019.10.07 18:50
今後5〜10年は内燃エンジンも継続
小さくなる3ドア・バッチバックにせよ、大きくなるSUVにせよ、次世代ミニにはガソリン・エンジンと電動ドライブトレインの両方が用意されることになる。大型のモデルには、プラグインハイブリッドも設定されるだろう。ディーゼルは将来的に廃止される可能性が高い。英国では既にディーゼルのミニは販売が終了している。
現行型ミニのラインナップで電気自動車を選べるのは3ドア・ハッチバックのみであり、5ドア・ハッチバックやカブリオレにEV仕様を拡大する計画はない。
お馴染みのワン/クーパ/クーパーSというバッジは、パフォーマンス・レベルの違いを示すグレードとして、次世代モデルにも採用されるようだ。ケルバーによれば、最高性能モデルのジョン・クーパー・ワークスも、次世代のラインアップに受け継がれるという。
ケルバーの話によると、内燃エンジンを搭載するモデルは、少なくとも今後5年から10年の間は残される見込みで、バッテリー駆動のEVと併売されるとのことだ。
しかし長期的には、ミニの顧客ベースやブランドの立ち位置から考えても、ミニは電気自動車専門のブランドに移行していくだろうと、ケルバーは確信している。
ロケットマンは長城汽車と共同開発
次世代のクラブマンとカントリーマン、そしてトラベラーは、BMWの前輪駆動を基本とするFAARプラットフォームがベースになる。これは新型BMW 1シリーズで使われているものだ。3ドア・バッチバックや5ドア・バッチバックおよびカブリオレも、このアーキテクチャを採用するのか、それとも中国の長城汽車と共同開発されている、より小型車向けの新プラットフォームを使うことになるのか、現時点では不明だ。
この小型車向け新プラットフォームは、AUTOCARで6月にお伝えしたように、ミニで最もコンパクトなロケットマンの市販バージョンに使われる見込みだ。もっともケルバーによると、公式には「長城汽車との提携を始めるにあたり、現時点では話し合いを続けている段階」とのことだ。
ケルバーの話では、英国オックスフォード工場は次世代モデルでも小型のハッチバックの生産を引き続き行う予定だという。他のモデルはオランダと中国で生産される。