ランボルギーニ 第4のモデルは2+2シーターGT 電気自動車になる可能性も
公開 : 2019.10.08 22:50
発表は2025年以降か
第4のモデルの発表時期に関しては、レッジャーニは次のように語っている。「わたしたちはまず、ウルスのラインを確立・整理しなければなりません。2003年にガヤルドを発表してからウラカンに至るまで、V10モデルの確立には10年を要しました。同じことをウルスでもきちんと成し遂げる必要があります」
そして次のように付け加えた。「1つのモデルを開発して発表するまで、少なくとも4年は必要です」。つまり、新たなモデルの開発を2021年から始めるとしても、発表は2025年以降になるということだ。
このグランドツアラーのスタイリングは、ランボルギーニのラインアップに通常見られるアグレッシブなラインを受け継ぐだろう。しかし、クルージングに適したモデルという性格に合わせて、アヴェンタドールやウラカンよりもウルスに近い、比較的控えめのデザインになるはずだ。エストーケが発表されたのは既に11年も前のことだが、このコンセプトカーから強く影響を受けたものになると推測される。
第4のモデルが実現するかどうかは、ランボルギーニの販売がどれだけ伸びるかにかかっている。特にウルスの売り行き次第と言っていいだろう。今や稼ぎ頭となったウルスのお陰で、ランボルギーニは贅沢なスーパーカーの生産を続けていける経済基盤を固めることができるのだ。ウルスによる収益は、第4のモデルの開発費用にもなる。
SUVの投入は既に劇的な効果を発揮している。2019年上半期におけるランボルギーニの販売台数は4554台だった。これは昨年同期と比べると実に96%増、つまり2倍近くも増加したことになる。ウルスは総販売台数の約60%を占めている。
ランボルギーニの先駆的な存在となった3台のモデル(1)
ミウラ
リア・ミドエンジンのドライブトレインを初めて採用した2シーター・スーパーカー。ベルトーネがデザインしたミウラは、史上最も崇敬されるイタリア車であり、現代的スーパーカー開発の起源と見做されている。
ランボルギーニの先駆的な存在となった3台のモデル(2)
セスト・エレメント
ガヤルドをベースに製作されたセスト・エレメントは、カーボンファイバーを多用することで軽量化を追求したサーキット走行専用の限定モデル。最高出力570psのV10エンジンと四輪駆動システムを搭載しながら、乾燥重量は1トンを切る。わずか20台が生産され、200万ユーロ(現在の為替換算で約2.4億円)という価格で販売されたが、一般公開前に全車完売している。
ランボルギーニの先駆的な存在となった3台のモデル(3)
テルツォ・ミッレニオ
高出力のモーターを1基ずつ各輪に搭載するという、ランボルギーニの将来的なパワートレインを予見するコンセプト。カーボンナノチューブを使ったボディパネルは、それ自体が蓄電機能を持ち、亀裂や損傷を検出することもできる。