トヨタ、新型プラットフォームを開発
公開 : 2013.07.13 11:02 更新 : 2017.06.01 02:16
トヨタは、フォルクスワーゲンMQBプラットフォームと同様なスケーラブルなモジュラー・アーキテクチャーを開発している。内部的には、トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー、TNGAと呼ばれているもので、将来的には何百万台ものトヨタのモデルのベースとなるものだ。
TNGAがそのモデルに使われるかは明らかになっていないが、ヤリスからカムリ・サルーン・クラスにまで対応できるようだ。また、RAV4のような4WDモデルにも使用される。
更には、ハイブリッド・モデルにも対応できるため、2015年にデビューする次世代のプリウスが、この新しいTNGAをベースに開発される最初のモデルになると目されている。
このスケーラブルなアーキテクチャーの採用の主目的は、コストダウンになる。製造原価はもちろんのこと、研究開発費も低く押されられるというメリットがある。また、同じアーキテクチャーを使うことで、例えばレーダーを利用したブレーキなどといった新しい電子制御サブ・システムも広く採用できることとなる。
更に、このアーキテクチャーを採用することによって、トヨタはその余った開発能力をインテリアの向上に割くことができるというメリットが生まれる。インサイダーによれば、インテリアの重要性はしばしばヨーロッパから日本へ進言されているという。日本の道で、ヨーロッパ車が認められている理由のひとつに、トヨタがインテリアをあまり重要視していないことが挙げられる。この新しいアーキテクチャーの採用によって、トヨタのインテリアのデザイン、クオリティが向上することが期待できるのだ。