字幕付き動画 R34 GT-R vs R35 GT-R
公開 : 2019.10.13 08:50
R35はリッチフィールドの手で640psに
次は現行のR35型GT-Rにも試乗しよう。R34は今では大きくないが、当時としては重くて大きいスポーツカーであった。R35もその位置付けは変わらず、車重は2トンに迫り、6つのシリンダーと2つのターボを持つ後輪駆動ベースの4WDという点は変わらない。またチューニングの幅は広く、多くの情報をモニターできるのも共通だ。
標準モデルに加えニスモ仕様も選択できるが、これはその中間に位置するトラック・エディションだ。しかしこの個体は英国のリッチフィールドというチューナーの手が入っている。足まわりが変更されているほか、エンジンにも手が加えられ、純正の570psから640psへと向上している。ハンドリング・パックも装備され、素晴らしい出来栄えだ。
2008年の発表当時、このVR38DETTエンジンは3.8LのV6ツインターボで、480psを発生していた。この数値は地域により多少変わるが、2010年には530psになり、ニスモは600psとなっている。しかし社外チューナーはこれを大きく上回り、独自のリマップや大型ターボ、それにインジェクションシステムの変更などにより800ps程度は容易に実現可能だ。
この日はひどい天気であったが、路面状況や雨を無視するかのような走りを見せる。専用の足まわりによるハンドリングも素晴らしく、乗り心地なども改善されている。R34とも共通する暴力的なクルマであり、それに若干の表現力と柔軟さを追加したようだ。モデル末期と言われているが、R36に向けた単なるつなぎに過ぎない熟成度合いを感じられた。
詳細は動画にてお楽しみいただきたい。