強風にあおられたクルマのドア 支えられるのは風速何mまで? 子どもの開閉、親が注意を
公開 : 2019.10.12 17:24 更新 : 2019.10.16 09:41
2事故にカウント 対物保険、6等級ダウン
実際に筆者の友人が体験したこと。左右のドアが強風であおられた。クルマから降りる際にドアを支えきれず、それぞれ隣のクルマにぶつかってしまった……。となれば、ほぼ同時に発生した事故であってもクルマ2台が被害車両となる。
そのため「2事故」とカウントされてしまうのである。
ちなみに、同じ「同時に2台が被害車両」となる事故でも、玉突き事故のような多重衝突の場合はそれぞれの事故に「連続性」があるため、事故は「1事故」としてカウントされる。
「1台のクルマが原因のほぼ同時に起きた事故だから1事故」だと思っていた友人が受けた衝撃は大きかった。
しかも後部座席に乗っていた(ドアをぶつけた)のは、わが子の友達2人だった。「修理代払って」とも言いだしにくい。
自分のクルマのドア2枚分と、両サイドのクルマの修理代2台分で見積の合計は約30万円。保険を使うと6等級ダウンとなり、元の等級に戻るまで時間も費用も掛かってしまうため、結局は保険を使わず自腹で支払ったそう。
強風や突風はその名の通り、予測できない状態で突然強い風が吹くことも十分に起こりうる。
JAFユーザーテストは以下の警告を発する。
「実際の突風や台風による強風はさらに強いエネルギーを持っています。周囲にクルマや障害物がなくても、強風であおられたドアが勢いよく開ききってヒンジが壊れることもあるので気を付けましょう」
隣のクルマにぶつけるのも嫌だが、ヒンジが壊れるのも同じくらい困る。強風時、ドアを開ける瞬間はドアを両手でしっかり押さえ、後続車をはじめ周囲の様子を確認しながら慎重に行いたい。