マクラーレン歴代ハイパーカー比較試乗 F1 vs P1 vs セナ 後編
公開 : 2019.11.03 09:50
各車のスペック
マクラーレンF1
エンジン:6064cc V12
パワー:636ps/7500rpm
トルク:62.9kg-m/5000rpm
ギアボックス:6速マニュアル
乾燥重量:1164kg
パワーウェイトレシオ:547ps/t
トルクウェイトレシオ:54.1kg-m/t
0-100km/h加速:3.2秒
最高速:386km/h
マクラーレンP1
エンジン:3799cc V8ターボ+電気モーター
パワー:916ps/7300rpm
トルク:91.8kg-m/4000rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチオートマティック
乾燥重量:1490kg
パワーウェイトレシオ:615ps/t
トルクウェイトレシオ:61.7kg-m/t
0-100km/h加速:2.8秒
最高速:349km/h
マクラーレン・セナ
エンジン:3994cc V8ターボ
パワー:800ps/7250rpm
トルク:81.6kg-m/5500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチオートマティック
乾燥重量:1314kg
パワーウェイトレシオ:609ps/t
トルクウェイトレシオ:62.1kg-m/t
0-100km/h加速:3.1秒
最高速:335km/h
番外編:歴史は繰り返す?
少なくとも記憶にある限りでF1のことをハイパーカーと呼んだものはいない。
それは、このまったく奇妙な呼び名が、たとえ当時存在していたとしても、まったく馴染みのないものだったからだ。
それでも振り返ってみれば、このクルマが初のハイパーカーだったのだろうか?
F1に先立つこと1年、ロードゴーイングモデルのパフォーマンスを飛躍的に高めることに成功したXJ220に、この呼び方が使われていたかも知れないが、おそらくはF1が史上初のハイパーカーだ。
P1やラ・フェラーリ、ポルシェ918といったモデルによって、公道モデルのパフォーマンスがF1のレベルにまでふたたび到達するには、20年近くの歳月が必要だった。
だが、ふたたび大きな飛躍を見ることになりそうだ。
F1登場から25年、想像することすら難しいが、アストン マーティン・ヴァルキリーとメルセデス・ベンツ・プロジェクトワンが同じように飛躍的な進歩を見せるかも知れない。もちろんF1を創り出したゴードン・マーレーが手掛けるT50のことも忘れるわけにはいかない。
そしてEVハイパーカーだ。リマック・コンセプト2にピニンファリーナ・バティスタ、ロータス・エヴァイヤといった名がすぐにあがるだろう。
こうしたモデルでは、内燃機関のサウンドやフィールの替わりに、天井知らずのパワーが与えられることになる。
公道上で味わう2000ps以上のパワーというのはどんな感じだろう。そして、そんなパワーを実際に使うことのできるシチュエーションなどあるのだろうか?