4~9月に売れたインポートカー フェラーリ、マクラーレンが伸びる
公開 : 2019.10.14 20:10
インポートカーの販売台数レポート。上半期は、スーパーカーが前年に比べて大幅に伸長。フェラーリは27%増、マクラーレンは119%増を記録しました。
9月/上半期 売れたインポートカーは?
日本自動車輸入組合(JAIA)がまとめた2019年9月期の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同月比9.1%増の3万6080台と3か月連続でのプラスを記録する。
また、日本メーカー車(海外生産車)含でも同8.0%増の4万1281台と、7か月ぶりのプラスを成し遂げた。
この結果、2019年度上半期(4月~9月)の外国メーカー車の新規登録台数は前年同期比1.8%増の15万2240台と5年連続でのプラスを達成。一方、日本車メーカー車含では同0.5%減の17万6946台とマイナスに落ち込んだ。
外国メーカー車 過去2番目の成績
9月期の輸入車市場の動向についてJAIA関係者は、「9月の外国メーカー車の新車販売は、ドイツ4強のうち2ブランドがマイナスに落ち込んだものの、メルセデス・ベンツとフォルクスワーゲンの2桁増、さらに中堅ブランドの健闘などもあって、3か月連続での前年実績超えを達成した」と解説。
「また、日本メーカー車はホンダと日産自動車以外がプラスに転じ、同1.0%増の5201台と7か月ぶりのプラスを記録。輸入車全体では同8.0%増の4万1281台と7か月ぶりに前年実績を超えた。クルマとしてはSUVやディーゼル、ハイブリッドの新型車が好調。特別仕様車や限定車も高い人気を集めている」と説明した。
また、2019年度上半期に関しては、「とくに好調だったのが外国メーカー車で、5年連続でのプラスとともに、1996年に次ぐ過去2番目の好成績を成し遂げる。一方、日本メーカー車は新型車効果に一服感が出たようで、前年同期比12.3%減の2万4706台と落ち込み、トータルでは同0.5%の微減となった」と指摘した。
9月 VWがBMWを逆転
外国メーカー車の9月期のブランド別成績では、新型車や特別仕様車を精力的に発売したメルセデス・ベンツが前年同月比13.0%増の7928台を記録し、55か月連続で首位を守る。
続く第2位には、同17.2%増の5941台を達成したフォルクスワーゲンが1ランクアップで位置。
前月第2位のBMWは同7.8%減の5380台で第3位に陥落し、またアウディは前月と同位の第4位だったものの成績は同2.7%減の3080台と苦戦した。
高級スポーツカー 大幅増
トップ5以外の外国メーカー車のブランド別成績では、新型車および特別仕様車を鋭意リリースした中堅ブランドの健闘が光った。
ジープが前年同月比63.2%増(1986台)、ボルボが同17.3%増(1868台)、プジョーが同10.9%増(1161台)、フィアットが同47.5%増(866台)、ランドローバーが同23.5%増(546台)、アバルトが同16.5%増(346台)という2桁プラスを成し遂げる。
高級スポーツカーブランドも躍進し、ポルシェが同8.5%増(907台)、フェラーリが同259.4%増(115台)、ランボルギーニが同75.7%増(65台)、マクラーレンが同314.3%増(58台)、アストン マーティンが同70.0%増(34台)を記録。
さらに、超高級車ブランドのベントレーが同22.9%増(43台)、ロールス・ロイスが同70.6%増(29台)、BMWアルピナが同16.0%増(29台)の好成績を達成した。