富士スピードウェイ 海外から参加の関係者、どう思っている? チーム/WEC主催者インタビュー

公開 : 2019.10.17 18:50

10月5~6日、2019~2020 FIA WEC第2戦が富士スピードウェイで行われました。世界8か国から24チーム、24か国のドライバーが。大勢の海外チームのスタッフはFSWのことをどう思っているか。聞いてみました。

海外メンバー 富士スピードウェイをどう思う?

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

10月5~6日、2019~2020 FIA WEC第2戦が富士スピードウェイで行われた。TOYOTA GAZOO Racingが1/2フィニッシュを飾って幕を閉じた。

今回は世界8か国から24チーム、24か国のドライバーがエントリーした。

TOYOTA GAZOO Racingチーム。こちらにもたくさんの外国人スタッフが。
TOYOTA GAZOO Racingチーム。こちらにもたくさんの外国人スタッフが。

国際レースらしい華やかな雰囲気の中、パドック前には車両やパーツ類を運んできたコンテナがずらっと並び、大勢の海外チームのスタッフが作業をしていた。

プレスルームも海外から来た報道陣が半分以上を占めている。海外の人々から見た富士スピードウェイはどのような存在なのだろうか?

海外のプレス担当者に富士スピードウェイの印象と日本のファンについて聞いてみた。

ポルシェチーム 広報担当者 Roman Wittemeierさん

「人々はフレンドリーで、非常に効率的です」

「わたしたちドイツ人も同じく効率的で全てにルールがあるので日本人にはシンパシーを覚えアットホームな雰囲気を感じます」

ポルシェチーム 広報担当者 Roman Wittemeierさん
ポルシェチーム 広報担当者 Roman Wittemeierさん

「富士山が近い地理的条件も素敵でサーキットも非常に歴史があります。施設もよく、仕事をするのに最適で完璧な場所です」

「富士に来たのは初めてですが、10年以上モータースポーツのジャーナリストをやってきたので、別の角度からの富士を知っています」

「非常に長いストレートがあり、他のセクションも複雑でユニーク。まさに特別で魅力的。ドイツには『オシャースレーベン』(Oschersleben)という全く魅力がないサーキットがありますが、わたしは特徴あるサーキットが好きですね」

「ルマン、デイトナ、セブリングなど世界には歴史的なサーキットが多くありますが、富士もその1つ。中でもトップに位置すると思います」

「ホスピタリティも素晴らしく他のサーキットに比べたら完璧。アメリカの昔からあるサーキットで取材することもありますが、そこでは古めかしく狭い木造の小屋のようなメディアセンターで驚きました(笑)」

フェラーリチーム広報担当者 Luca Giraldiさん

「日本は非常に素晴らしい自動車文化を持っています。トヨタホンダ日産などの著名ブランドもすべて日本の会社です」

「日本人は自分の国にそれらの自動車メーカーが存在することを誇りに思うべきですね。この国に来ると違う場所、違う文化、違うアプローチを体験できるので本当に『凄い』と思います」

フェラーリチーム広報担当者 Luca Giraldiさん
フェラーリチーム広報担当者 Luca Giraldiさん

「富士は非常にテクニカルなサーキットです。レイアウトを見れば簡単に見えるが、実は異なるエアロダイナミクスを駆使して走る複雑なコースとなっています」

「ストレートも世界有数の長さで、後に続くカーブやコーナーも高い技術が必要。空力も非常に重要となっており、バランスが取れないと難しいです」

「わたしは13年以上この業界に携わって様々なサーキットへ行ってきたが、富士はメディアへの対応も非常に品質が良いです。よく日本での通信速度は遅いだとか、ローミングの費用が高いなど言われますが、ここのメディアセンターの通信環境は多くの人が接続しているが全く問題ないです」

「本当に完璧です。食事はそこのレストラン(オリヅル)で食べました。和風というよりも洋風のものを食べましたが、美味しかった」

「チームのメンバーも日本に来られることを非常に嬉しく思っています。日本には情熱的なファンが多くおり、今朝もわれわれのチームのために歌を歌ってくれて歓迎してくれました」

「サインを求める際も、そのドライバーがどんな人かを熟知している。言語の障壁があろうとも、日本人のファンは一生懸命ユニークな質問をしてくれます」

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