ホンダ改良新型フリード シエンタとの選び方 ポイントは3列目シート

公開 : 2019.10.18 11:30  更新 : 2021.01.28 17:58

ホンダ・フリードのマイナーチェンジ車が発売されました。ライバルのシエンタとの選び分けは、3列・2列目のシートをどう使うか。内装/価格/新グレードのクロスターについても解説します。

ホンダの登録車で1番の販売

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

10月18日、ホンダはコンパクト・ミニバンの「フリード」「フリード+」をマイナーモデルチェンジして発売する。

フリードはモビリオの後継モデルとして2008年に発売されたコンパクト・ミニバンで、現行型は2016年に発表された2代目となる。フリード+は、先代フリードにラインナップされていたフリードスパイクの後継モデルで、2列シートのワゴンタイプとしてラゲッジスペースの使い勝手を重視している。

フリードに新たに加わったクロスター。こちらはフリード・ハイブリッド・クロスター・ホンダセンシング
フリードに新たに加わったクロスター。こちらはフリード・ハイブリッド・クロスター・ホンダセンシング

フリードとフリード+は、2019年度上半期(4月〜9月)にホンダの登録車の中ではいちばん売れたクルマだ(自販連調べ)。

上半期の新車登録台数は4万3468台で、乗用車ブランド通称名別ランキングでは、ホンダではトップの10位となっている。ちなみにフィットはモデル末期ということもあり、4万3287台で11位だった。

5ナンバーサイズの扱いやすいコンパクトなボディながら室内空間は広く、多彩なシートアレンジによる使い勝手の高さなどの特長により、現行型がデビュー以来3年になるが、コンパクトミニバンの中では最大のライバルであるトヨタシエンタ(これに関しては後述する)と鎬を削り合っている。

さて、今回のマイナーチェンジのポイントは、内外装のデザイン変更、新グレード「クロスター」の追加、安全装備の充実などがあげられる。

内装/安全装備の変更は?

エクステリアでは、ノーマルグレードはフロントグリル、フード、バンパーやロアグリルの形状を変更して、精悍で落ち着きのあるシンプルなスタイルに変更された。アルミホイールのブラック部分をダークグレーに変更し、より洗練されたデザインを追求している。

インテリアでは、木目調パネルはより落ち着きのあるウォールナット調を新採用。シート表皮も刷新して、より一層心地良く、くつろぎに満ちた室内空間としている。

フリード・ハイブリッド・クロスター・ホンダセンシングの内装
フリード・ハイブリッド・クロスター・ホンダセンシングの内装

新グレード「クロスター(CROSSTAR)」は、最近コンパクトカーや軽自動車で流行しているクロスオーバー風のエクステリアデザインをまとったモデルだ。

専用のフロントグリルや前後バンパー、LEDフォグライト、ルーフレール、アルミホイール、専用色のドアアウターハンドル&ドアミラーを採用し、アウトドアシーンにも映えるクロスオーバースタイルに仕上げられている。

インテリアも専用のプライウッド調パネルや、汚れの目立ちにくいデジタル柄を採用した専用コンビシートなどで、アウトドアの非日常感を表現している。

先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」は全タイプに標準装備し、新たに後方誤発進抑制機能を追加している。また、ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)は、加減速時にスムーズなフィーリングとなるよう熟成させている。

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