【クルマの新しい買い方?】サブスクリプションの真実 リースや残価型設定ローンとの比較も
公開 : 2019.12.26 11:50
明らかなメリットが 保険には注意
年間走行距離2万4000kmのケースでは、最初に支払うべき金額が1915ポンド(26万7000円)、手数料198ポンド(2万8000円)、23カ月分の月額は638ポンド(8万9000円)というものだった。
年間走行距離4万km(依頼した走行距離3万9000kmにもっとも近い内容で彼らが見積可能だった距離だ)の場合、最初の支払額、手数料、そして23カ月分の月額は、それぞれ2180ポンド(30万4000円)、198ポンド(2万8000円)、727ポンド(10万1000円)だった。そして契約者は契約期間中の解約を行うことはできない。
少なくとも今回の比較ではFlexiFleetの方がはるかに安価だったが、彼らの見積もった月額費用は、契約期間以外であれば変わる可能性があるということには注意が必要だ。
さらに、サービス利用者が普段付き合いのある保険会社の多くは、FlexiFleetの車両には対応したがらないという事態にも直面することだろう。多くの主要な保険会社はレンタカーのみならず、「保険契約以外の車両を運転」した場合も彼らの保険対象外としているのだ。
それでも、現代のような不確実性の時代、はるかに自由なクルマ選びができるのならば、保険を引き受けてくれる会社を探すくらいなんでもないと考えるドライバーもいるに違いない。
番外編1:クルマのサブスクリプション 柔軟性がカギ
クルマのサブスクリプションとは、安価だが払戻無しのデポジット(参加費と呼ぶひとぶともいる)と、一定の月間走行距離とメンテナンスを含んだ月額利用料(サブスクリプションフィーだ)を支払ってクルマを利用するサービスであり、多くのサブスクリプションサービスでは保険まで含んでいる。
Drover社は新車と4年以内のユーズドモデルを対象にしたサブスクリプションサービスを行っている主要なサービスプロバイダーのひとつであり、3500名の顧客の80%が新車を選ぶという。
最初の契約時に利用者は参加料として179ポンド(2万5000円)を支払うと、毎月変動型か最長24カ月まで利用可能な3カ月ごとの契約かを選ぶことになる。
一般的に契約期間が長ければ長いほど、コストは下がる傾向にあるが、もし途中で契約をキャンセルしたい場合には、残りの契約金額の20%か、最低1カ月分の費用を支払う必要がある。月間走行距離の上限は1300kmだ。
「新たな仕事を始めたばかりで、将来どうなるかがまだ分からないお客様や、28歳から32歳でよりシンプルで新しいクルマの所有形態を求められている方々が当社の主要な顧客となっています」と、Droverでマーケティングを担当するマット・シーキンズは話す。
2018年登録のBMW 520d Mスポーツなどの車両を、3カ月契約の場合には月額862ポンド(12万円)で、9カ月であれば840ポンド(11万7000円)で利用することができる。2018年登録トヨタ・アイゴXプレイであれば同じ条件でそれぞれ326ポンド(4万5000円)、291ポンド(4万1000円)が月額利用料だ。