クラシック・ポルシェ・オークション 日本初、ディーラーが主催したワケとは
公開 : 2019.10.28 05:50 更新 : 2021.10.19 19:48
日本初となる正規ディーラーによるクラシック・ポルシェ・オークションが開催。どんな理由で、ディーラーが開いたのでしょう。オークション結果とともにレポート。
手頃な価格/より多くのヒトに
専門知識をもとにクラシック・ポルシェの販売・整備を行うポルシェ・クラシック・パートナーとしての機能を有するポルシェセンター青山 世田谷認定中古車センターが、クラシック・ポルシェのオークションを開催した。ポルシェ・ディーラーとして日本初の試みとなる。
このオークションは、二子玉川ライズで開催されたポルシェ認定中古車フェアの一環として行われたもの。6台のクラシック・ポルシェが用意された。これらはポルシェセンター青山 世田谷のストック車両となり、オークションの手数料などはかからず、消費税込みの落札価格に登録のための諸費用だけで購入可能だ。
このような形式で開催したワケは、熱心なクラシック・ポルシェファンだけでなく、様々な方々に興味を持ってもらうと同時に、比較的手頃な価格で提供するためだという。
また購入した車両はポルシェ・クラシック・パートナーで整備などが受けられるため、購入後メンテナンスのためのショップを探す手間がいらないのもポイントだ。
最高落札額 964カレラ4カブリオレ
オークションはケイ・グラントさんのMCのもと進められ、最初に登場したのは、1994年の993カレラ・クーペ・ティプトロニック。650万円からスタートとなったが、残念ながら流札。
LOT.2の1991年964カレラ4カブリオレは、850万円のスタートから競り合いが始まり、960万円で落札。
1968年911T 2.0“SWB”と1973年式911E 2.4の2台のナローは、残念ながら流札してしまった。
残るは1961年式356Bクーペ1600スーパーと1963年356C SCという2台の356。注目の2台のうち1961年式356Bクーペ1600スーパーが810万円で落札され、この会場では6台中2台が落札されることとなった。
オークション中の各車の紹介では、正規輸入車やナンバーマッチングといったプラス情報のみならず、修復歴なども丁寧に紹介されていたのが印象的。このあたりが正規ディーラーならではの信用を大切にする細やかさなのだろう。
クラシック・ポルシェ・ファンにとっては、今後もオークションの開催を期待したところだ。
約60名が参加
オークションに参加したのは事前に応募した方と、当日受付の方を合わせて60名以上となっていた。
オープンスペースでの開催だったため、一般のお客さんなども興味深かそうにオークションを見学していた。
その中で出品車に興味をもった方もいたようで、オークション終了後にスタッフにクルマの状態を質問する姿も見受けられた。
ちなみに流札したクルマはポルシェセンター青山 世田谷認定中古車センター(ポルシェ・クラシック・パートナー)で購入することも可能だという。