フォルシアクラリオン 人を判別、好みの音楽再生 Quad Viewナビ新型も 東京モーターショー

公開 : 2019.11.03 11:50  更新 : 2021.10.11 09:26

クラリオンからFCE これからの展望

text&photo:AUTOCAR編集部

今年4月1日に発足したフォルシア クラリオン エレクトロニクス(以下、FCE)。
東京モーターショーのプレスカンファレンスに川端敦EVP(クラリオン取締役社長)が登壇し、改めて次のようにFCEを説明した。

「クラリオンから、FCEになって約半年が経過しました。その間、フォルシア、クラリオンの強み、弱み、将来に向けての方向性を議論してまいりました」

報道発表に登壇したフォルシア クラリオン エレクトロニクス(FCE)の川端敦EVP。
報道発表に登壇したフォルシア クラリオン エレクトロニクス(FCE)の川端敦EVP。

「フォルシア自体は、たくさんの商品群を持っており、それぞれ皆、トップシェアを争うような企業群であり、そのなかでクラリオンはエレクトロニクスの技術を提供していく立ち位置(=事業部)です」

この半年間の変化については、次のように振り返った。

「FCEは従来、お客様から注文を頂いて、それを開発してお納めするという仕事の仕方がメインでした。この考え方を、基本的には改めます」

「5つのプロダクトライン(コクピットドメインコントローラー/イマーシブサウンドシステム/ディスプレイ&HMIテクノロジー/インテリアモニタリングシステム/ADAS)をまず考えて、どういう技術が進展するか、どういう技術開発を進めればよいか、値段はいくらになればよいか、ということを最初に検討して、その結果に基づいて開発を先行的に進めていく方向に方針転換をしました」

技術力には定評があり、サウンド、エンターテインメントに加えて、ADAS事業と相性のいいカメラ・映像処理のテクノロジーにも強みを持つFCE。今後の事業展開としては、

「当然ながら、それぞれの事業部とシナジーを効かせながら、新しい技術をどんどん旧フォルシアの事業部に提供していきたいと思っています」

「そして、われわれ自身も様々な技術を導入し、商売の範囲を広げていくとか、今までなかなか手が付けられなかったヨーロッパ、アメリカに、フォルシアの力を借りながら出ていくことを目指しております」

とグローバル市場を舞台に積極的に活動していく方針を明らかにしている。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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