東京モーターショー2019 よかったところ/改善点 クルマ離れ加速で来場者数130万人突破

公開 : 2019.11.07 11:50

ちゃっかり「便乗」のBMWディーラーも?

今回、東京モーターショーへの出展をしなかった輸入車は東京モーターショーの開催期間、ディーラーやインポーター独自のイベントを開催していたところも少なくなかった。

ポルシェについては11月22日~12月7日、まで東京・渋谷の「SO-CAL LINK GALLERY」で開催される「SCOPES Tokyo driven by Porsche」がそれに該当する。モーターショーが終わってからの開催となる。

「SCOPES Tokyo driven by Porsche」で発表される、ポルシェ初のEV「タイカン」
「SCOPES Tokyo driven by Porsche」で発表される、ポルシェ初のEV「タイカン」

こちらは、次世代カスタマーとして想定しているミレニアル層に向けて新たなブランド価値を発信することを目的に開催するもので、ブランド初のEVタイカンの一般公開も行われる予定だ。

ちゃっかり(?)モーターショーの人出に便乗したイベントを開催したディーラーもあった。

青海会場至近にあるBMW GROUP Tokyo Bayがそれで、ゆりかもめ青海駅で移動につかれた東京モーターショー来場者に向けてか、なんとも魅力的なチラシを配布していた。

開催日は10月26日、27日、11月2・3・4日の5日間でまさに東京モーターショー開催期間の週末に合致していた。時間も10時~18時とモーターショー日祝日の開館時間と全く同じ。

このディーラーでは通常でもBMW/MINI合計で60車種以上の試乗ができるが、期間中はそれに加え自動運転の体験や特別モデルの世界初先行公開などモーターショーのような(?)様々な催しが開催されていた。さらに、チラシにはドリンク無料券もついていた。

モーターショーで見られなかったBMW/MINIがモーターショー会場に近い場所で見られて試乗もできてラッキー! という人もいたのではないだろうか?

モーターショー なかでも良かったブース

筆者が4日間訪れて感じた「来場者の満足度も高かった」であろうブースを記しておきたい。

ホンダ

ホンダの歴史がわかる展示が素晴らしかった。実体のない未来ばかりを訴えるのではなく、ホンダブースを訪れる人が何を期待しているのか?それにしっかり応えていたと思う。

LEXUS

フランスでデザインされたというコンセプトカー、レクサスLF-30。
フランスでデザインされたというコンセプトカー、レクサスLF-30。

フランスでデザインされたというコンセプトカーLF-30も斬新で良かったが、その横にあったLFA~LCの走りを体感できる展示が最高。

「LFAからLCへ遺伝子が引き継がれている」という意図もあった模様。

2019年の東京モーターショーでLFAが見られたことへの満足度も大きかった。

Out of KidZania in TMS2019

自動車メーカーの本気度が凄かった。対象は小学生のみであったが、子どもたちに日本のクルマ作りへのこだわりや整備の重要性を伝えようとする姿勢に感動を覚えた。

スーパーカーの屋外展示

30・31日の2日間のみであったが、各日でクルマを入れ替えるなどの配慮もあり、のべ50台以上のスーパーカーが展示された。屋外展示では最も人出が集中していたエリアだったと思う。

早くも次回2021年の東京モーターショー開催が発表されているが、次はクルマ好きにとってもワクワクするような展示をもっと増やしてもらえると良いと思う。

そんな展示ばかりになれば、たとえ会場間の移動で不便な思いをしてもクルマ好きからの不満は出ないだろう。

クルマに興味がない人が訪れて「モーターショー楽しかった~」というだけでは、来場者数が増えても次世代につながっていかないと思うので。

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