世にも奇妙なクルマのオプション17選 レコードプレーヤーからバイオウェポン対策まで 前編
公開 : 2019.11.09 15:51
ベントレー・ベンテイガ:フライフィッシング by ミュリナーセット
高級時計のあとでは、この8万ポンド(1117万円)のフィッシングセットもバーゲンのように感じるかも知れない。
レザーが貼られた特別仕立てのケースには4本の竿が収められており、パーセルシェルフ下へと収納される。
トランク側面にあるカーペット張りされた専用ポケットには、見事なレザーバッグに入った一対の網が収められている。
その外にも入れ物やリフレッシュグッズがセットには含まれるが、必要とあらばすべて取り外すことも出来る。
アルファ・ロメオ 90:インダッシュ・ブリーフケース
アルファ・ロメオ90のインダッシュ式ブリーフケースのアイデアは、あるアルファ幹部のリアパーセルシェルフに置いておいたカバンが、急ブレーキの際に飛んできて彼の後頭部を直撃したことから生み出されたと言われている。
真偽のほどは分からないが、このオプションは速度と回転を斜めに配置されたバーメーターで表示するインストゥルメントパネルや自動調整式フロントスポイラーとともに、90の特徴となっていた。
ブリーフケースは本来グローブボックスがある場所に収納されており、その結果、グローブボックスそのものは失われてしまっていたが、このカバンはクルマそのものよりも見事な仕上がりを見せていた。
90の生産期間は1984年から1987年だ。
レンジローバー:イベントシート
SUV市場へと参入したことで、ベントレーとロールス・ロイスの高級感が損なわれたと言われているが、レンジローバーは近年上級移行を果たしており、特にオプションを選択しなくても、いまやその車両価格は17万ポンド(2373万円)にも達している。
だが、このイベントシートを選べばさらに車両価格を高騰させることも可能だ。
リアデッキから延びるシートは、馬術競技といったスポーツ観戦には最適な存在だろう。
1789ポンド(25万円)のこのシートではブラックかタンのレザーを選択可能であり、必要のない場合、トランクスペース下に見事に収納することができる。
ホンダ・エレメント:ドッグパッケージ
犬とSUVと言えば、まさに塩とビネガーというくらいの愛称の良さであり、ホンダが市場の求めに応えたのも当然だろう。
2009年のニューヨークモーターショーを舞台に、ボクシーなスタイルをしたエレメントが犬にとってフレンドリーな存在になれることをアピールすると、多くの愛犬家たちの好評を博し、2010年には正式にオプション設定されている。
このオプションにはトランクスペースへと愛犬が乗り込み易い様に造られた、ソフトパッドと防水ウッド製ライニングが施された取外し式ランプが含まれていた。
トランクに積まれた愛犬にフレッシュエアーを送るための電動冷却ファンもオプションには含まれており、さらには首輪やリード、トイレ袋を入れるための特別なバッグまで付いていた。
キャビンでは犬の好きな骨の形をあしらったフロアマットとシートカバーが採用されるとともに、この750ポンドのオプションでは、エクステリアにも犬の足型をしたバッジを見つけることができた。