ロータス・エラン復活か? ポルシェ・ボクスターがライバル エスプリやSUVも

公開 : 2019.11.11 08:50

ジーリーホールディングの後ろ盾を活かす

製造時間の短縮も重要な要素だと、ロータスの関係者は話す。接着剤で結合する時と比較して、リベット結合はプラットフォームの製造時間を短くでき、クルマ自体の組み立ても短時間化。品質を改善することにもつながる。

新プラットフォームは、サーキットから公道まで、エランからエボーラ、エスプリまでをカバーする汎用性が求められる。長期的な計画として掲げるラインナップに合わせて、様々なダイナミクス性能を達成する必要がある。

ロータス製SUVのAUTOCARによるイメージレンダリング
ロータス製SUVのAUTOCARによるイメージレンダリング

ロータスによれば、ライバルモデルを時間を掛けて評価し、モデル毎にゴールを設定しているという。またジーリーホールディングのメンバーシップが鍵のようだ。電子制御ダンパーのほか、インフォテインメント・システムや電動パワーステアリングといった技術を、手頃なコストで利用できるようになったとのこと。

これらは、高度な運転支援システムの実現にも欠かせない技術。一方でサーキットを前提としたクルマには、搭載されない可能性もある。

ジーリーホールディングの後ろ盾によるメリットとして、全世界市場で公認が得られるモデル開発が可能なこともあげられる。同時に中国や北米市場など、特定のマーケットの需要に合わせたクルマの開発も容易となるだろう。

当面続くであろうSUV人気も重要なところ。ポルシェが生産台数を伸ばすことにつながったカイエンやマカンと同様に、ロータスにとっても重要な稼ぎ柱になることが期待できる。

「ポルシェはわたしたちのペンチマークです」 と、グループ・ロータスのCEOはAUTOCARに対して2019年始めに答えている。

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