新型ロッキーは「あと乗り」ではない? 実は長いダイハツSUVの歴史 振り返る
公開 : 2019.11.11 11:40 更新 : 2021.10.13 13:59
タフトのフル刷新→ラガー→ロッキー追加
タフトのデビューから10年が経過した1984年にフルモデルチェンジを実施。名前をラガーへと改め、ボディサイズも一回り拡大されていた。
いっぽうラダーフレームと4輪リーフスプリングという点は継続されている。
ただ、ガソリンエンジンはラインナップせず、全グレードで2.8Lのディーゼルエンジンとなっていた。
なお93年のマイナーチェンジでは、外観の変更にとどまらず、足回りをフロントはダブルウィッシュボーン/トーションバーの独立式に、リアは5リンク/コイルにする大改良を受けた。
広げられたトレッドをカバーするために大型のオーバーフェンダーを装着。結果的にダイハツ車初の3ナンバー登録車となった。
そして1990年に新規車種として追加されたのが初代ロッキーとなる。すでに先んじてデビューしていたスズキ・エスクードがオンロード志向のSUVとして人気を集めていたことに注目したダイハツが、海外でフェローザの名前で販売されていたモデルを日本市場に投入したというのが成り立ちである。
しかしデビュー当初はATが存在せず、94年にはトヨタからRAV4が登場するなど販売面では苦戦する結果となり、97年にラガーと共に販売を終了。実質的な後継車種となるテリオスにバトンを渡す形となった。
そのテリオスも2006年にビーゴへとバトンタッチし、2016年3月まで販売が続けられていた。
つまり、1974年のタフトの登場から42年もの長きにわたってダイハツは小型SUVを作り続けていたのである。
今回の新型ロッキー登場までに3年もの月日が流れてしまったためすっかり過去の話になってしまったが、長年の積み重ねがあっての今回の新型ロッキー、と考えると受ける重みもまた違ったものになってくるのではないだろうか。