レストモッド 至高の3台対決 アルファ vs ポルシェ vs ジェンセン 後編

公開 : 2019.11.17 20:50

各車のスペック

アルファホリックス GTA-R

この素晴らしいドライバーズカーにもっとも相応しいのはサーキットだが、公道でも十分に楽しめる。
価格:33万ポンド(4631万円)仕様により変動
エンジン:2.3L直列4気筒
パワー:243ps/7000rpm
トルク:27.7kg-m
ギアボックス:5速マニュアル
乾燥重量:830kg
0-100km/h加速:4.5秒(推定)
最高速:241km/h(推定)
燃費性能:na
CO2排出量:na

タットヒル・ポルシェ911 2.4E

魅力的で活気とキャラクターに溢れ、興味深いこのクラシックポルシェは、ドライバーを楽しませるのに時と場所を選ばない。
価格:25万ポンド(3508万円)仕様により変動
エンジン:2341cc水平対向6気筒
パワー:178ps/6200rpm(推定)
トルク:21.4kg-m/4500rpm(推定)
ギアボックス:5速マニュアル
乾燥重量:1075kg(推定)
0-100km/h加速:7.9秒
最高速:219km/h
燃費性能:8.9km/L(推定)
CO2排出量:na

JIAインターセプターR スーパーチャージド

ジェンセンのLSA V8は564psをたたき出す。
ジェンセンのLSA V8は564psをたたき出す。

巨大で荒々しく、一風変わった存在だが、日常を違ったものにしてくれるとともに、驚くべき速さを見せる。
価格:32万ポンド(4491万円)
エンジン6162cc V8スーパーチャージド
パワー:564ps/6100rpm
トルク:76.2kg-m/3800rpm
ギアボックス:6速オートマティック
乾燥重量:1600kg(推定)
0-100km/h加速:3.8秒
最高速:280km/h
燃費性能:6.0km/L(推定)
CO2排出量:na

番外編1:悪魔は細部に宿る

JIA ジェンセン・インターセプター

ベース車両:1973年式ジェンセン・インターセプター
ベース車両コスト:na
レストモディフィケーションコスト:32万ポンド(4491万円)
トータルコスト:32万ポンド(4491万円)

ボディシェルはショットブラスト処理された後、必要な溶接作業が行われ、交換用パネルが装着される。

30万ポンドからとなる徹底的なモディファイを受けたGTA-Rにこれ以上の変更などほとんど必要ない。
30万ポンドからとなる徹底的なモディファイを受けたGTA-Rにこれ以上の変更などほとんど必要ない。

インテリアはすべて取り外されたうえで、ブリッジ・オブ・ワイルのレザーで再トリムされ、オーダーメイドのダッシュボードとともに、スイッチ類や最新のインフォテインメントシステム、さらには新品のスミス製メーターが組み込まれる。

フロントサスペンションはオーバーホールを受けるとともにブッシュも新品へと交換され、ジオメトリーも再調整される。リアはライブアクスルに替えて、レートを上げたスプリングと調整式ダンパーを持つ独立懸架式へと変更される。

ホイールはキャストアロイかスリースポークのJIAオリジナルが選択可能だ。

エンジンは自然吸気のLS3かスーパーチャージャー付きLSAシボレーV8のいずれかを選ぶことができ、6速オートマティックギアボックス(新しい車両では8速となる)と組み合わされるとともに、レースロジック製トラクションコントロールとABS付きのAP製ブレーキが装着される。

総製作時間:3000時間

アルファホリックス GTA- R

ベース車両:アルファ・ロメオ105シリーズ・クーペ
ベース車両コスト:1万-3万ポンド(140万-420万円)
レストモディフィケーションコスト:31万ポンド(4350万円)
トータルコスト:32万-34万ポンド(4491万-4771万円)

アルファホリックスではオリジナルの状態を保った車両か、長年レストアなどを受けていない車両がベースとしては望ましいとしている。

ボディシェルのシーム部分は溶接され、12点式ロールケージが組み込まれるとともに、カーボンファイバー製のドアとボンネット、トランクリッドが組み合わされる。

75のアルミニウム製ツインカムエンジンは、2.3Lへとボアとストロークを拡大され、Motec製エンジンマネジメントシステムが装着される。

リアのライブアクスルはそのままだが、クロスレシオ化したギアボックスとリミテッドスリップディフェレンシャルにはアルファホリックス製パーツが組み込まれている。

フロントウィッシュボーンのアッパーアームはチタニウム製となり、調整式ガスショックとともに軽量スプリングも採用されている。

パワーステアリングはオプションだ。

総製作時間:3000時間

タットヒル・ポルシェ911 2.4E

ベース車両:1973年式ポルシェ911 2.4E(Eシリーズ)
ベース車両コスト:9万ポンド(1263万円)(推定)
レストモディフィケーションコスト:15万ポンド(2105万円)(推定)
トータルコスト:25万ポンド(3508万円)(推定)

ボディシェルは洗浄と再シールを行ったのち、再クローム処理と塗装が行われ、ワイドボディ化されている。

インテリアとトランクスペース、エンジンルームも再生と再トリムが行われ、コンペティションペダルボックスとシフト装置、ステアリングが取付けられた後、電子式エアーコンディショナーが追加設置される。

エンジンではキャブレターの再調整が行われ、新たなエグゾーストシステムが与えられており、低められレートを上げたトーションバー式サスペンションには、新たなダンパーとワイドホイールが組み合わされる。

さらに、ブレーキもレースグレードとなり、新品のマスターシリンダーが取付けられる。

総製作時間:1500時間

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