長期テスト BMW M5(3) フランスの道ならもっと良く走る
公開 : 2019.11.16 10:50
M5はフランスの道ならもっと良い
ドアハンドル回りの内張りが良くないとか、センターコンソールの蓋がガタついているとか、気づかない部分を指摘してくれた。思い返すと原因には心当たりがある。センターコンソールの蓋は、簡単に取り外すことができるのだ。
彼の意見で納得できたのは、車内に気持ちを鎮めるような雰囲気があること。またイグニッションをオフにしても、アクセサリーやステレオの電源が落ちないことも気になる。最新のX2にもこの設定になっているようだ。
車幅の広さには少しの不満もある。特に駐車時や道幅が狭い時。だがル・マンでの感想は、狭い道でも走らせやすいと感じたらしい。「ロードトリップは全体的に快適でした。舗装の悪い英国のM25号線でもロードノイズは酷く感じられませんでした」 という。
しかし、「フランスの滑らかな道路を体験すると、明確に違いは分かりますね」 英国の道は路面状態の管理が悪く、クルマの走行試験を行う自動車メーカーも多い。興味深い事実だ。それでも自動車は、開発された拠点のある国や地域が色濃く反映するところも面白い。
とにかくBMW M5は英国の道でも走りは良好。舗装が剥がれた穴も上手にいなし、わだちが酷い狭い道でも快適だ。他の国ならもっと快適に走れるのだろう。
テストデータ
気に入っているトコロ
目的地の設定:ナビゲーションに目的地を設定する方法は複数ある。声に出しても良いし、ノブを使ってスクロールでも選べる。入力パッドやタッチモニターで選択もできる。
気に入らないトコロ
ジェスチャーの反応:爽やかに車内で手をふると、モーションセンサーが反応してラジオのボリュームを変えてしまうことがある。
テスト車について
モデル名:BMW M5
新車価格:8万7940ポンド(1259万円)
テスト車の価格:10万1900ポンド(1459万円)
テストの記録
燃費:8.2km/L
故障:なし
出費:ホイールキャップ 30ポンド(4200円)