【いま注目の存在】ボルボの現在 そして未来 電動化への決意は揺るがず 前編
公開 : 2019.12.26 10:50 更新 : 2019.12.26 11:15
規模のメリット
歴史的に見れば自動車業界では不利でしかなかった、その比較的小規模な存在だという点を、ボルボはスタートアップ企業の如き機敏さとレスポンスで行動することで、大きな強みへと変換することに成功している。
ボルボのセールス部門トップを務め、新たなダイレクト・コンシューマービジネス部門を率いレックス・カースメーカーズは、「将来的にも何らかの役割を果たしたいのなら、迅速に行動する必要があります。誰かがすぐにとって代われるような、特徴のないメーカーになってはならないのです」と言う。
「こう話すとやや受け身に聞こえるかも知れませんが、ボルボでは自らが積極的に行動しています。トレンドを注視しつつ、そのトレンドを自ら創り出す存在になるのです」
なかでも最大のトレンドが電動化であることに間違いはない。厳しい新排ガス規制と環境問題に対する意識の高まりによって、すべての自動車メーカーが電動化を進めるなか、ボルボではさらなるスピード感をもって対応するつもりのようだ。
今後発売されるすべての新型モデルには、ハイブリッドかバッテリー式EVが設定される予定であり、2025年までにはすべての新車をなんらかの形で電動化するとともに、その半数をEVにしたいと考えている。