シトロエン誕生から1世紀 英国編集部の記憶に残るシトロエン 12選 前編
公開 : 2019.12.01 07:50 更新 : 2021.03.05 21:43
シトロエン・ビジュー
アラステア・クレメンツ
わたしの父はロータス・エリートを所有しており、いつも自分も乗りたいと思っていた。残念にもわたしが運転免許を取得する以前に、そのエリートはどこかへ旅立っていった。
シトロエンとしては唯一、フランス以外で製造された小柄で可愛いクーペは、ピーター・カーワン・テイラーが設計した。実は彼は、先駆的なロータス・エリートの設計者でもある。
ビジューが搭載するエンジンは425ccで12ps。最高速度は80km/hしか出なかったが、小さなDSのような車内を満喫することができる。歩行者の視線も熱い。
シトロエン2CVをベースにし、製造台数はわずか211台。グラスファイバー製のボディを持つクーペは、1960年から1964年にかけて英国スラウで製造された。近年、残存車両の価格が上昇してきているらしい。
残りの8台は後編にて。