【「ながら運転」規制】海外はどうなっている? 日本は12月1日〜強化 内容/理由
公開 : 2019.11.27 21:02 更新 : 2020.01.31 12:08
運転中の携帯電話使用の規制が、12月1日から強化されます。が、日本はまだまだゆるい方だとAUTOCAR JAPANは考えます。海外の規制を調べるとともに、日本の強化の内容を加藤久美子がまとめました。
海外の対策は? 日本はまだ生ぬるい
運転中に携帯電話を使うことへの規制強化は全世界的な傾向だ。
諸外国の規制や対策、取り締まり状況を紹介してみよう。
最新の争点はハンズフリーを禁止するべきか、否か? という点のよう。
多くの調査によって、ハンズフリーと無関係で事故が多発していることから、ハンズフリーでも運転中の通話は禁止すべきだという動きがある。
まず、諸外国の法律はどうなのだろうか? 調べてみた。
なお、携帯電話に関する規制は各国それぞれ厳罰化の動きが進んでいる。執筆時点(2019年11月27日18時)で、最新情報を集めたがここで紹介した内容が必ずしも最新の情報ではない場合もある。
運転中の携帯電話規制 比較的ゆるい国
ハンガリー
「運転手は運転中に手に持った携帯電話を使ってはならない」と規定されている。
使わなければOKなので単に手に持つだけでは違反とはならない。
ハンズフリーのイヤホンマイクを使えば運転しながら通話が可能
スウェーデン
割と最近まで運転中の携帯電話使用に関する規制がほぼ存在しなかったスウェーデンだが、ついに2018年2月から運転中のスマホ操作が禁止された。
ただ、あまり効果は上がっていない模様。
ルーマニア
2019年10月から免許を必要とする自動車,オートバイはもちろん、自転車、馬車、電動スクーターなど免許不要の乗り物も運転中の携帯電話使用を禁止。罰金は18200円。
信号待ち等での一時停止、停車及び駐車中の使用は対象外。
シンガポール
かつては取り締まりも罰金も緩かったが現在は携帯電話による事故増加により運転中の携帯電話使用は免許取り消しの対象になる場合も。
バーレーン
携帯電話を手に持って使用するとBD500以下の罰金。
1度に75人の顔認識ができる高性能監視カメラ約2000台を主要道路や交差点及び警察車両に設置し速度違反や信号無視などと共に、運転中の携帯電話使用を監視。
韓国
運転中の携帯電話使用は原則禁止。
ただし、緊急自動車の運転時、各種犯罪及び災害申告等緊急時、安全運転に影響しない&大統領令で定める装置を利用する場合はOK。
放送等映像物を受信若しくは再生する装置(運転者が携帯するものを含む)を運転中見ることは禁止。
ただし、地理案内や交通情報案内、災害状況など緊急状況を案内する映像や駐車時の周囲の映像などは対象外。