【レースカーが公道に】マクラーレン620R 570S GT4がベース 350台のみ 英価格3570万円〜
公開 : 2019.12.11 11:25 更新 : 2019.12.11 11:25
マクラーレンが620Rを発表。レースマシンである570S GT4がベースです。570S GT4は規定により425psに制限されますが、620Rは620psを発揮。350台のみの生産。英価格は税込で25万ポンド(3570万円)〜。
620R、レースカーの公道バージョン
マクラーレンは、620Rと呼ばれるGT4レース用マシンのロードゴーイング仕様をスポーツ・シリーズにラインナップし、来年初めに生産を開始する。
「レースカーの公道バージョン」と言われている620Rは、シャシーや空力デバイスの大部分をレースカーである570S GT4と共有している。
マクラーレンは、「620RはレースカーのDNAを持っている一方で、モータースポーツの規定には縛られないモデルである」といっている。
570S GT4はレギュレーションにより、標準車である570Sの570psから425psに制限されている。
一方で620Rは、その車名の通り620ps、63.1kg-mを発生し、歴代スポーツシリーズの中で最速のモデルとなった。
570Sと比較して乾燥重量で約30kg軽量化され、0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/hは8.1秒、最高速度は時速200マイル(322km/h)に達する。
レーシングカーのDNAは保持
もちろん、レーシングカーのDNAは保持されている。
620Rには、570S GT4と同じく減衰力を32段階に調整できる2ウェイ・アジャスタブル・コイルオーバーシステムが搭載されており、ダンパーは標準のスポーツユニットより6kg以上軽い。
マクラーレンによると、標準仕様よりも硬いスプリングとアンチロールバー、およびステンレス製マウントと組み合わされることで、操縦性とレスポンスが大幅に向上しているという。
620Rは、スリックタイヤで走るように設計されており、ピレリ・トロフェオRのセミスリックタイヤが標準で装着される。
オプションでマクラーレン用に特別に開発されたスリックタイヤを選ぶこともできる。
ブレーキは、カーボンセラミック製となる。
エクステリア/インテリア 620Rの特徴
エアロダイナミクスは、標準のスポーツシリーズと比べて特に差別化されているところだ。
リアウィングは570S GT4と同じ角度調節可能なカーボンファイバー製で、最大185kgのダウンフォースを得ることできる。
車体のエアフローを最適化するため、フロントバンパー、スプリッター、ボンネットは改良が加えられた。
軽量化のため、フロアマット、グローブボックス、エアコン、カーナビゲーション、オーディオ・システムは省かれている。
これらはすべて追加費用なしで装着することもできる。
トラックテレメトリーシステムが標準で装備され、タッチスクリーン上に表示される。
オプションで3台のカメラを装着することもできる。