【たった1度の優勝で散った】フォーミュラ1のレーサーまとめ 後編
公開 : 2019.12.21 20:50 更新 : 2021.07.12 18:32
ジャン・アレジ(1995年カナダGP)
1990年のアメリカ・グランプリが9回目のスタートとなったジャン・アレジ。世界中のレースファンを揺るがす熱い戦いの主役となった。ティレル019をドライブしレースをリードしていたが、マクラーレンをドライブするアイルトン・セナに追いつかれ、熾烈なバトルを繰り広げた。
1度セナに抜かれるも、再び抜き返す素晴らしいパフォーマンスを披露。残念ながら最終的にはセナへ優勝を譲ることとなった。数カ月後に開かれたモナコ・グランプリでは、チームオーダーを無視し、セナに次ぐ2位へ入賞。ワールドチャンピオンの座も近いと目されていた。
しかしフランス生まれのアレジが、最終的にワールドチャンピオンを現実のものにすることはなかった。フェラーリやベネトン、ザウバー、プロスト、ジョーダンとチームを移りながら数多くの入賞を果たすも、表彰台の頂点に立つことができたのは1度きり。
ジャン・アレジは1995年のカナダ・グランプリで、F1での唯一の優勝を挙げる。彼の誕生日でもあった日の勝利は、通算で201回のスタートを切ったF1キャリアの中で、貴重な1勝となったのだ。
マニアな小ネタ
アレジは2012年のインディ500で、ダラーラのマシンに乗り予選最下位を獲得する。しかし、ロータス製のエンジンは余りに非力だったため、安全上の理由からマシンはレース途中でストップを命じられてしまった。