【最高の万能モデル】VWゴルフR 6代目と7代目、選ぶべきはどっち? 中古車購入ガイド
公開 : 2019.12.28 08:50
6代目 or 7代目?
スタンダードな状態でもすでに装備は充実しており、人目を引くデザインを与えられた18インチのタラデガ・ホイール(よりパワーの少ないGTIとの差別化を図るためだ)と、スポイラー類、車高の下がったスポーツサスペンションにフロント大径ブレーキなどが標準となる。
細かな説明文を確認すれば、アダプティブ・シャシーコントロール(ACCと呼ばれノーマルとコンフォート、スポーツの3つのモード選択が可能だ)や、19インチのタラデガ・ホイール、フルレザーのインテリアにレカロシートといったオプションを装備した車両を見つけ出すことも出来るだろう。
だが、アフターマーケット品のエグゾーストシステムやエンジンのリマッピングが行われた車両には注意が必要だ。さらに、こうした結果、トルクが増強されている場合、強化クラッチが必要であることは覚えておいた方が良い。
より高価なプライスタグを掲げた6代目ゴルフRであれば、間違いなく素晴らしいコンディションを保っている。
完ぺきなメンテナンス履歴と多くのオプション装備が期待出来るが、その価格は1万7500ポンド(256万円)と、6代目としてはもっとも高価な車両となる。
同じ価格で7代目ゴルフRの2015年登録、走行距離5万kmでディーラーによる完ぺきなメンテナンス記録を備えた5ドアモデルを購入することも可能だ。
両方を試してみるのが一番だろう。
フォルクスワーゲン・ゴルフRの中古車 購入時の注意点
エンジン
走行距離9万7000kmでのベルトとウォーターポンプの交換、そして1万6000kmごとのオイル交換は必須だ。
フィルターエレメントからのオイル漏れには注意が必要であり、比較的早いタイミングで故障する場合があるため、燃料ポンプのカムフォロワーが交換されているか確認したほうが良いだろう。
切替バルブを入念にチェックするとともに、ミスファイヤが発生していないかエンジン音を確認する必要がある(インジェクターかイグニッションコイルの故障が疑われる)。
サーモススタットやウォーターポンプからのクーラント漏れは臭いで分かるだろう。
トランスミッション
DSGの場合、6万4000kmでオイルとフィルター交換が行われていることを確認するとともに、オイルレベルのチェックも必要だ。
クラッチのジャダーはデュアルマス・フライホイールの寿命が近いことを示している。
4モーション・システム
クラッチプレートを動かす油圧ポンプが故障すると加速時にホイールスピンが発生するが、故障診断システムによってチェックすることが出来る。
ポンプ配線の腐食には注意が必要だ。
ハルデックスカップリングは3万2000kmごとのオイルとフィルター交換が必須となる。
ブレーキとサスペンション、ホイール
エンジン始動時にABS警告灯が消灯するか確認が必要だ。警告灯が消えない場合、ポンプコントロールユニットの故障が疑われる。
荒れた路面でフロントサスペンションから異音がしないかチェックしてみよう。異音がする場合、トップマウントが消耗している証拠となる。
さらに、傷つき易いタラデガ・ホイールにも注意が必要だ。
ボディ
真新しい塗装跡、ウインドウ廻りのゴムやドアハンドル下の塗料付着、さらにはパネル同士の隙間をチェックしよう。
インテリア
耐久性に優れたキャビンに騙されてはいけない。すべてが機能するとともに、走行距離が正しいかをチェックする必要がある。